日産自動車と、中国・東風汽車との合弁会社、東風日産は、中国ブランド「VEＮUCIA（ヴェヌーシア）」において電気自動車（EV）の「e30」を9月より発売すると発表しました。

▲e30（出典:北京モーターショーウェブサイト）

「e30」はすでに、中国各地域で、EVパイロットプログラムで使用されており、実証プログラム開始以降、累計300台が計100万km以上の走行を行っています。

日産はこれまで中国市場に置いて、「リーフ」を販売してきましたが、今回、新たにEVの現地生産を開始します。中国ではEVは購入時の補助金が厚く、中国政府は自国製EV購入時には最大5.7万元（約94万円）の補助金を支給しているとのことです。

「e30」は国内向けの「リーフ」をベースにした中国専用モデルで、フロントマスクが若干異なる点と、全長が若干異なるものの、性能面ではほとんど差異がありません。フル充電時の航続距離は計測方法の違いから、日本向けの公証値では228km（JC08モード）とされますが、「e30」は180kmとされています。なお、最高速度は144km/h、0-50m加速は4.4秒となっています。

中国ブランドEVを販売するということで、日産の中国市場への力の入れようが伺え、また、中国は排ガスによる環境の問題からクリーン自動車の普及に積極的です。中国市場だけのことではなく、日本への大気汚染拡大防止の観点からも、是非、中国市場でEVが普及して欲しいものです。ただし、EVが普及するにはインフラの整備は重要ですし、中国という広大な土地でどのようなインフラ設備が行われているのか、気になりますね。

●参考ウェブサイト

-日産自動車ニュースリリース