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2014年7月3日
先週25日、トヨタ自動車は燃料電池自動車(FCV)を、今年度(2014年度)内に700万円程度で発売を開始すると発表しました。これまで、2015年の発売開始と言われていましたが、より早く市場投入を目指す戦略のようです。
まずは水素ステーションの整備が進んでいる、首都圏、中京圏、関西圏、福岡圏を中心に、トヨタ店とトヨペット店で販売を取り扱うことになり、その後、米国・欧州にて、2015年の夏頃の発売に向け準備を進めているようです。
●GoGoEVコラム(2014年02月18日付)
今回販売されるFCVは、一回の燃料供給で航続距離がおよそ700km、また、燃料の補給(水素の充填)に要する時間は3分程度と、現行のガソリン車と同等となっています。FCVが走行中に排出するのは、水だけであることから、FCVは究極のクリーンカーと言われてきました。
トヨタは燃料電池技術を、乗用車向けだけではなく、バスやフォークリフト向けにも開発しており、今後様々な商品が世に出てくると思われます。燃料電池車(FCV)開発進捗状況説明会の動画をご紹介します。
▲燃料電池車(FCV)開発進捗状況説明会
電気自動車(EV)の普及が徐々に進んできたこのタイミングで、今回、トヨタ自動車がFCVの発売開始を宣言したことは、今後のEV普及にもある程度影響を与えるかも知れません。しかし、価格が700万円前後と非常に高く、量産効果などが出るまでにもしばらく時間がかかりそうです。
また説明会において、燃料の水素価格を未定としていますが、今後、ますますガソリン価格が高騰することを考えると、いずれ、トータルコストでガソリン車より安くなる時期が来るかもしれません。そうすると、後の課題は、燃料供給インフラの整備となります。
国も積極的に補助金制度を設け支援していますが、補助金に頼らない、低コスト水素ステーションが設置できるよう、規制緩和および技術開発が進むことを期待したいものです。
●参考ウェブサイト
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