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2014年7月15日
先日、米国コロラド州で開催されるモータースポーツイベント「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」にて、三菱自動車の電気自動車『MiEV Evolution III(ミーブ・エボリューション・スリー)』が「電気自動車改造クラス」にて優勝したことをお伝えしました。
●GoGoEVコラム(2014年7月10日)
ところで、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の「電気自動車改造クラス」には他にも日本チームが参戦し、上位5位のうち1位から4位までを独占しています。
三菱自動車の『MiEV Evolution III』は1位、2位を独占、次いで3位には、電気自動車普及協議会(APEV)を母体とする「パイクスピークEVチャレンジ実行委員会」の『E-RUNNER パイクスピークスペシャル』が入りました。また、4位は、横浜タイヤによる「TEAM YOKOHAMA EV CHALLENGE」の『HER-02』が入っています。
このうち、3位の『E-RUNNER パイクスピークスペシャル』は、以前、GoGoEVコラムでも紹介した「シムドライブ」の田嶋伸博社長を中心に開発し、ドライバーも務められています。
●GoGoEVコラム(2014年4月18日)
▲E-RUNNER パイクスピークスペシャル(出典:パイクスピークEVチャレンジ実行委員会ウェブサイト)
この『E-RUNNER パイクスピークスペシャル』ですが、実は2013年の同クラスで優勝しており、その際のタイムが9分46秒台、今年は9分37秒台でした。(パイクスピークEVチャレンジ実行委員会・ウェブサイトより。)
一方、今年の1位、2位のタイムは、9分8〜12秒台と、およそ30秒近い開きとなりました。
また、ガソリン車も含めた総合優勝タイムが9分5秒台だったので、それと比べるとEVの性能が著しく向上してきたことがわかります。しかし、まだガソリン車の性能を凌駕するには至って居ない状況です。
そこで、シムドライブは、今から2年後の2016年大会を目標に、ガソリン車を超える性能のEVを開発し、レースで戦うプロジェクトを起こすことになりました。計26の開発分野において参加企業およびエンジニアを募集し、全てのタイヤにモーターが取り付く、オールホイールドライブの開発を行うそうです。
モータースポーツが自動車の開発を牽引してきた歴史を考えると、今回のEV vs ガソリン車の開発合戦はとても興味深いものだと思います。総合優勝する日が来る事を、期待したいと思います。
○参考ウェブサイト
-ガソリンエンジン車を上回る電気自動車(EV)を開発する プロジェクトのご案内(2014年7月7日付・シムドライブニュースリリース)
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