来年、北米において韓国の自動車メーカーである起亜自動車が、同社が2009年より販売しているヒット商品である「ソウル」において、電気自動車（EV）モデルを発売します。当初、米国カルフォルニアだけでの販売となっていましたが、カナダのThe Globe and Mailによると、カナダのバンクーバーやトロントなどの5都市における11ディーラーでも販売される見通しとの事です。

▲ソウルEV（出典：米国起亜自動車ウェブサイト）

米国での場合、販売価格は33,700ドルとなり、7,500ドルの連邦税控除が受けられるため、実質26,200ドルで購入出来ます。日産リーフが現在、税額控除後に21,510ドルから購入出来ることを考えると若干高いようにも思われますが、同社初めてのEVとしては、まずまずの価格設定となっていると思われます。

また、気になる航続距離は、米国EPA基準において93マイル（およそ150km）となっており、これは、リーフの73マイル（およそ120km）に比べて長くなっており、これは電池を27kWh（リーフは24kWh）積んでいる事にも起因しているようです。なお、上の写真のように、充電は、急速充電と240Vの普通充電が使える設定となっているようです。

これまで、世界のEV／PHEV市場は、日本勢（日産、三菱、トヨタ）、ドイツ（BMW、VW）、米国（テスラ、GM）が占めてきましたが、これらに、新たに韓国勢が加わる構造になりそうです。

また、本国韓国において、起亜自動車がどのように普及を促進するかも興味深い所です。今後の同社および、韓国でのEVの取り組みも注目して行きたいと思います。

●参考ウェブサイト

-Kia adds Soul to the electric vehicle market（The Globe and Mail）