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2014年12月25日
充電スタンドに立ち寄った際、ガソリン車が止まっていたり、充電が終了したEVが止まっていたりして、充電待ちになるケースが増えています。この問題に対し「充電スタンドを移動式にする」という非常に興味深い方法で取り組んでいるベンチャー企業がアメリカにあるのでご紹介します。
ハワイ州のベンチャーFreeWire社は、バッテリーを積んで移動する充電器"Mobi Charger"を開発し、移動式の充電サービスをグリッドやビルなどの範囲で行うことを考えています。例えば、オフィスの駐車場でEVを充電する際、充電に必要な時間はそれぞれの自動車の状態によって異なるため、最初のEVを必要な分だけ充電し、次のEVを充電しに移動できれば、短時間でより多くのEVを充電できます。
FreeWire社は自社のウェブサイトで、充電器の初期投資の安さや、稼働率の高さといった設置主側のメリットを強調しています。ビジネスモデルとしては、充電器の販売ではなく、充電全体を行うサービスを提案しており、電気代の安い時間帯にMobi Chargerに充電し電力需要を分散させるピークカットや、電力逼迫時の使用量を減らし、その分を利益にするデマンドレスポンスによる充電コスト低減を顧客にもたらす仕組みを考えているようです。
▲Mobi Charger (出典:FreeWire社WEBサイト)
FreeWire社は、Mobi Chargerをプロトタイプ、マニュアル操作によるタイプ、自動化を進めたタイプといった3段階に分けて導入することを予定しています。最初の段階として、プロトタイプのMobi Chargerは、日産リーフから再利用した10kWhの電池を搭載し、普通充電で充電するそうです。
第2段階として、自社が提案する充電サービスを始め、係員を配備し、マニュアル操作で駐車場のEVに充電するそうです。さらに、第3段階では、充電の自動化を進め、CHAdeMOやCCS(Combined Charging System)などによる急速充電もサービスとして行う計画だとのことです。
▲Mobi Chargerの運転イメージ(出典:FreeWire社WEBサイト)
FreeWire社のこのビジネスモデルの優れた点は、リーフのバッテリーの新たな需要を作り出せる点と、EVユーザーと充電器設置主の双方にメリットをもたらす点ではないでしょうか。特に後者は、EVユーザー側へは、他の車に充電を邪魔されにくくなるメリットを、設置主側へはより低い設備費と運用費で済ませられるメリットをもたらし、EVの利便性向上に大きな効果をもたらすものになりそうです。
●参考ウェブサイト
-Green Car Reports "Mobile Battery Carts: The Answer To Blocked Charging Stations?"
(コラム執筆者:snak)
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