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2015年2月27日

【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その1)

電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)のみならずプリウスなどのハイブリッド自動車にとってなくてはならないコア技術の1つが、蓄電池技術です。電池は、航続距離、充電、出力等、車のスペック、価格と直接的な関係をもっています。


現在、車載用電池の市場は世界で、約3,800億(2013年)に及んでおり、今後もEV/PHEV/HVの普及に伴い、市場規模が数十倍にも拡大すると考えられています。そこで、現在、車載用の電池を開発・供給しているメーカーにどのようなメーカがあるのか、本日より全3回にわけて、ご紹介していきたいと思います。


本日は、Panasonic株式会社、プライムアースEVエナジー株式会社、オートモーティブエナジーサプライ株式会社(AESC)、株式会社東芝の計4社についてご紹介致します。


Panasonic株式会社


▲Panasonic・円筒型リチウムイオン電池(出典:Panasonic・ウェブサイト)


Panasonicは、汎用性に優れた様々な種類の高機能のリチウムイオン電池を製造しています。最近では米電気自動車会社のテスラモータズに電池を供給していることが有名です。

また、大規模な生産工場をアメリカに建設することも予定しています。また、リチウムイオン電池の製造開発をいち早く手がけていた三洋電機も傘下にしており、確かな技術を保有しています。


プライムアースEVエナジー株式会社


▲バッテリーシステムのイメージ(出典:プライムアースEVエナジー・ウェブサイト)


トヨタ自動車とパナソニックグループの出資により1996年に設立した会社で、出資比率はトヨタ自動車80.5%、パナソニックグループ19.5%です。トヨタ自動車のプリウスをはじめとする多くのハイブリッド自動車向けに製品を供給し続けており、ハイブリッド車向けの電池を供給する企業はの中でもニッケル水素蓄電池においてシェア約7割で、圧倒的なトップシェアを誇っています。


オートモーティブエナジーサプライ株式会社(AESC)


▲EV用バッテリーセル(出典:AESCウェブサイト)


オートモーティブエナジーサプライ(AESC)は、日産自動車、日本電気(NEC)、NECエナジーデバイスによる合弁会社で、出資比率は日産が51%、NEC/NECエナジーデバイス49%となっています。主に、日産向けにリチウムイオン電池を納入しており、上記写真のセルを192枚と、センサーやコントローラなどを接続したバッテリーパックをリーフ向けに製造しています。


このバッテリーパックは、電圧360V、容量24kWhで、一般家庭2日分相当の電力を蓄えることができる性能を持ち、さらには、EV用だけでなく、ハイブリット自動車向けとして、日産フーガ・ハイブリッド用、日産シーマ用バッテリーパックも納入しています。


株式会社東芝


△SCiB™(出典:東芝・ウェブサイト)


東芝は、SCiB™を開発しており、この電池は主に、高い安全性を確保しながら、10000回を超えるサイクル寿命、 急速充電性能、高出力性能、低温動作等の優れた諸特性を有しています。納入先は、三菱自動車のi-MiEVのエントリーグレードM(電池容量10.5kWh)、「MINICAB-MiEV」(電池容量10.5kWh)の他、ホンダのフィットEV(電池容量20kWh)等です。


また、東芝では電気バスの普及にも積極的に取り組まれています。二次電池SCiB™の採用することにより、停車中や待機時間内の超急速充電が行えるようにするだけでなく、非接触充電の実証試験も行っています。更に、電気バスを用いた交通サービスを一括で提供する「交通サービス・プラットフォーム」、バス搭載の画像プローブにより低コスト・高精度に交通状況をセンシングする「運行システム向け交通状況センシング」も提案しており、バスだけでなく社会インフラ全体を提案できるのは、東芝のような総合電機メーカーの強みだと考えられます。

(参考:東芝・ニュースリリース東芝・EVバス


次回は、GSユアサの資本が入る3社(株式会社リチウムエナジージャパン、株式会社ブルーエナジー、リチウムエナジー アンド パワー社)及び日立ビークルエナジー株式会社についてご紹介いたします。

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