前回より、全3回にわけ、GoGoEVが選んだ2015年に発売されると予想されるEV・PHEVをご紹介しています。

第2回目の本日は、前回に引き続き、独フォルクスワーゲン、スウェーデンボルボ、独BMWより発売されると予想される車種についてご紹介します。

VW Passat GTE Plug-inは2014年パリモーターショーで公表されたプラグインハイブリッド車で、排気量1.4L 4気筒115kWターボガソリンエンジンと、85kWのモーターを組み合わせることで、最高出力は160kW（215馬力）となっています。

また、9.9kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、電池のみのEVモードで最大50kmの走行が可能となっています。また、0-100km/h加速は8.0秒、最高速度は欧州仕様の220km/hです。

▲VW Passat GTE Plug-in ワゴンタイプ（出典：VWオランダウェブサイト）

欧州では2015年中に欧州での販売が予定されており、既にオランダでは予約注文を開始しています。VWの日本展開は欧州に比べ、およそ1年遅れである事をみると、日本での発売は2016年頃になるでしょうか。

●参考ウェブサイト：

-De passat（Volkswagen オランダウェブサイト）

Volvo S60は世界初のディーゼルPHEVモデルであり、既に欧州を中心に発売されています。しかし、ガソリン車が主流の日本や米国では発売されていませんでしたが、Volvoはガソリンモデルの開発にも取り組んでいると見られ、今後、日本での発売の可能性もありそうです。

▲Volvo S60 plug-in（出典：Volov UKウェブサイト）

●参考ウェブサイト：

-Volvo UK ウェブサイト

ボルボは同社のSUV XC90シリーズのプラグインハイブリッドモデルの開発を進めています。XC90では「ツインエンジン」と呼ばれるシステムを搭載、前輪は2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンによって駆動され、後輪は60kWのモーターが駆動します。これにより、最大出力がおよそ400馬力のパワフルな四輪駆動SUVとなります。

また、EVモードでは、最大約40kmのゼロエミッション走行が可能であり、燃費も欧州複合燃費で40km/Lとのことです。

▲Volvo XC90T8（出典：Volvoニュースリリース）

●参考ウェブサイト：

-Volvo Cars introduces Twin Engine technology in world’s most powerful and cleanest SUV（Volvo ニュースリリース）

上記で見てきたように、三菱アウトランダー、Volvo XC90 T8などに加え、BMWもSUVにおいてプラグインタイプを検討しています。

▲BMW X5 eDrive （出典：BMWウェブサイト）

2013年のフランクフルトモーターショーにて始めて発表されてから2年、そろそろ発売が行われるのではと考えられています。当時の性能では、欧州複合燃費約26.3km/L、バッテリのみでおよそ30kmの走行が可能と伝えられていました。

詳細はまだベールに覆われていますが、今後発売されることが楽しみです。

●参考ウェブサイト：

-BMW X5 eDrive

こちらは、公式に発表されつつも、発売は未定のBMW3シリーズです。i3やi8で得た知見を元に、これまでハイブリッド仕様が提供されてきた3シリーズに新たにプラグインハイブリット仕様が加わる可能性があります。

▲BMW 3シリーズプラグインハイブリッドのドライブトレイン(出典：BMWグローバルプレスリリース)

既に公表されたプラグインシステムでは、エンジンは2.0リットル直列ターボチャージャ4気筒ガソリンで、モーターと組み合わせる。20kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、電池のみで最大約35kmを走行可能になるとの事です。

ただ、詳細は不明であり、続報を期待したいところです。

●参考ウェブサイト：

-New generation of plug-in hybrid models（BMW プレスリリース）

本日は、独フォルクスワーゲン、スウェーデンボルボ、独BMWの車種についてご紹介しました。次回は、米国テスラモーターズ、ゼネラルモーターズ、クロアチアのrimacオートモービル、そして、独ダイムラー（メルセデスベンツ）から発売予定のEV・PHEVについてご紹介いたします。