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2015年8月28日

【EV/PHEV】EVバッテリー市場〜王座Panasonicと覇権を狙う他メーカー〜

電気自動車(EV)/プラグインハイブリッ車(PHEV)にとってなくてはならないコア技術は間違いなくバッテリー技術でしょう。何故ならEV/PHEVのコストの大部分を占めています。現在、EV/PHEVの普及とともにバッテリー市場も拡大しており、バッテリーメーカーがどれだけマーケットを占めるかは、各メーカーにとって非常に重要です。


これまでGoGoEVでは、技術面、また世界の現状などからバッテリーについて何度か取り上げてきました。本日のコラムでもEV/PHEVバッテリー市場の今後の見通しについて、"Lux Research"という調査会社の分析に基づきご紹介いたします。


●GoGoEV関連コラム:

-【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その1)(2015年2月27日付)

-【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その2)(2015年3月3日付)

-【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その3)(2015年3月6日付)

-【EV/PHEV】世界のEV・PHEV向けバッテリーメーカートップ10(2015年6月12日付)


EV/PHEVバッテリー市場は2020年までには、300億ドルにもなると予想されており、その中で、パナソニックが充電量(GWhベース)で市場の39%を占め、次いでLGケミカルが続くと分析されています。とりわけポイントなのが、LGケミカルの動きであり、既に米国GM、フォード、独フォルクスワーゲン、ダイムラー、韓国現代と契約をしており、今後シェアを伸ばしてきそうです。

ただしレポートではフォードとフォルクスワーゲングループについてもPanasonicがバッテリーを供給する可能性を示しており、その場合、Panasonicのシェアは51%となると見込まれています。



ただしパナソニックがこのように成長する背景は米国のEVメーカー「テスラモーターズ」の急成長にあります。すなわち、テスラモーターズの電池の全てがPanasonicから供給されており、それに伴いPanasonicが今後も市場の覇権を握ると考えられいます。


また、現在シェアで先行しているのは日産・ルノーに電池を供給しているオートモーティブエナジーサプライ(AESC)です。この会社は日産リーフなどの電池を全て神奈川県座間市で製造しており、2014年までのシェアは1居でした。しかし、上述したLGケミカルの伸長などにより今後、AESCは業界3位程度になるとみられています。この理由としてはAESCの親会社であるNECのバッテリーが高コストかつ技術的に遅れている傾向があるとレポートでは報告されています。


とは言え、バッテリーの世界では技術進展は日進月歩であり、大きなブレイクスルーがある日訪れる可能性もあります。自動車だけではなく、EV/PHEVの根幹を担うバッテリー技術においても日本メーカーにはもっと頑張ってほしいですね。


●参考ウェブサイト:

-Panasonic Leads in EV Batteries With 39% Market Share, But Others Aim for Its Crown (Lux Research, Inc)

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