GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2015年9月21日
シルバーウィーク中、皆様いかがお過ごしでしょうか?全国的に気持ちの良い日が続き、絶好のお出かけ日和になっていますね。電気自動車(EV)/プラグインハイブリッド車(PHEV)で充電をしながら近くに遠くに出かけられていらっしゃる方も多いかと思います。
ところで、このような大型連休になると道路は混雑しますよね。渋滞などにはまった時、EVでしたら次の充電スタンドまでバッテリー残量が持つか、また、次の充電スタンドでもすぐに充電できるかなど気になるものです。
そこで、GoGoEVではあるユーザー様のご協力で長距離移動(関西~中部~熊本~関西)の際の充電記録を頂くことができました。そこで、シルバーウィーク真っ只中の本日、長距離移動に役立つ情報を掲載したいと思います。
なお自動車は三菱自動車i-miev(X)タイプで、16kWhのバッテリが搭載されています。また、往復共に高速道路を使い、具体的には名神高速道路、山陽自動車道、九州自動車道を使用し、季節は2015年の6月下旬から7月初旬になります。
まず始めに、充電の際の充電時間と充電量の関係を見てみましょう。以下のグラフは充電器別の充電時間を表しており、充電器種別により充電速度の違いがわかります。
今回の旅ではほとんどを急速充電器を用いながら充電スタンドを周ったため、およそ30分以内の充電となっています。
なお、車載バッテリーに蓄えられている充電量は充電器に表示された電力量を使用し、電力量が表示されない場合はテクトム社製の電費計を用いて測定しているとのこと、このうちSOC(State Of Charge)データをGoGoEVでkWhに換算して算出しています。
▲テクトム社製FCM-NX1(出典:株式会社テクトム)
ここからわかるのは、いわゆる中速充電器(30kW級充電器)の場合、高速道路などに設置してある充電器より充電する量が増えれば増えるほど長く時間がかかるため、EVユーザーさんにとっては随分時間がかかると感じる可能性があるということです。
一方で、数kWh程度の補充電(ちょい足し充電)の場合には数分以内の違いに留まっているため、ストレスが比較的緩和されるのかも知れません。
また、燃費に関するデータを整理した図を下に示します。見てわかるとおり、若干のバラつきはありますが、0.11kWh/km(=9.1km/kWh)で走行していることがわかります。カタログスペック上が0.11kWh/kmであることを考えると、高速道路を使っている場合でも概ね性能通りなのですね。
また、i-miev(X)の場合、JC08モードであれば航続距離は180kmとなっていますが一般道では80kmから120kmを目安に充電を行いつつ、高速道路では充電設備が限られていることから、短く数分だけの充電を行いながら各駅停車で走った区間も多いようです。
EV/PHEVユーザーの皆様の長距離旅行にとって、少しでも参考になればと思います。
※データ提供を頂きましたGoGoEVユーザー様のご指摘で、一部修正を行いました。(2015/09/24)
●参考ウェブサイト:
-福岡大学Breakthroughプロジェクト・EV調査旅行(鳥取旅行編)〜往路〜(2014年10月27日付GoGoEVコラム)
-http://ev.gogo.gs/news/detail/1414306481/(2014年10月29日付GoGoEVコラム)
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