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2016年3月11日
先月の8日、26日と三菱のMinicab Miev 及びMinicab Miev トラックの販売台数の状況について紹介いたしました。これらの記事を書く中で、商用EVがかなり苦戦している状況ということがわかってきました。
○GoGoEV関連コラム:
-【EV×軽トラ】軽トラEVの販売台数(掲載日:2016年2月8日)
-【EV×軽バン】軽EVバンの販売台数(掲載日:2016年2月26日)
一方で、日産自動車も2014年10月にe-NV200という商用車の販売を開始しています。ニュースなどでは道路建設等の建設現場の電力源として使用されていたり、大手物流会社などでも既に導入されていることが報じられていますが、一体どのような状況になっているでしょうか。そこで今回、気になるe-NV200の販売台数について「EV Sales」を参考にして、同型のガソリン車であるNV200バネットと比較してみました。
▲e-NV200とNVバネットとの販売台数比較(出典:EV Sales、NV200バネット)
e-NV200はNV200バネット+e-NV200を合計したNV200シリーズ販売台数の約25%に相当する台数が売れています。これをMinicab Mievで比較してみると、15年販売台数はMinicab Miev販売台数は501台、Minicab バン6,598台でしたので、Minicabシリーズの7%でした。これを考えると日産e-NV600はまずまずの販売台数となっていると言えるかもしれません。
では、これらの車の間にどのようなスペック差があるのかe-NV200、NV200、Minicab Miev10.5kWhモデル、Minicab Miev16.0kWhモデルの4車種で比較しました。
e-NV200のバッテリー充電量は24kWhと、Minicab Mievの最上位モデルの16kWhと比較してもを8kWh上回っています。それにより、e-NV200の一充電当たり航続距離は190㎞と、商用として使うにも比較的安心して走れることがわかります。
また、10万km走行時の燃料コストを比較するとコスト回収もMinicab Mievと比較して簡単なことがわかりました。e-NV200は満充電でカタログ値の90%走れると想定しました。以下は比較した結果です。
最も安い夜間電力でうまく全て充電したと仮定すると、今のガソリン価格(110円/L)であっても、10万km走行時のランニングコストはガソリンに比べ電気の方が70万円程度お得となります。つまり、補助金を最大限使用し、車体価格がEVの方が約100万円程度高いとしても、14万㎞走行すればイニシャルコストの回収が可能となります。
これは、Minicab Mievの場合20万㎞走行しなければならなかったことを考えると、e-NV200が優れていると言えそうです。
Minicab Mievと比較してe-NV200の使用用途は多岐に渡っているようです。日産自動車のWebsite(日産ユーザーボイス)上にもお客様の声が掲載されていますが、例えば、配送業務等に加えて、送迎・工事用途にも使われている例などが掲載されています。
これを見ると、e-NV200は今までのガソリン乗用車(商用車)ではできなかった分野で新しい使い方により市場を開拓している可能性があります。送迎用として地方の旅館でe-NV200を用いれば、ガソリンスタンドに行かなくてもいいですし、クリーンだという印象をお客様に与えられるかも知れません。このように、新たな価値を生み出す事ができるのもEVならではと言えそうですね。
●参考ウェブサイト:
2024年11月18日 【結果報告】環境問題への対策のための実証実験【昼充電へのシフトによる環境貢献】New |
2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
2024年10月17日 パワーエックス 月額プラン「PowerX First」の提供開始を発表!業界最安級の従量課金制でEV充電のファーストクラスを実現 |
2024年10月1日 idemitsuでんきの【3つのおトク】!新規入会で電気料金が割引になるキャンペーンも実施中!【11月30日まで】 |
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