GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2016年7月14日
乗用車、また貨物車の電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)だけではなく、パスのEVも世界各地で研究開発が進められています。先日、日本での開発状況についてもGoGoEVコラムで取り上げましたが、今日は世界各国の開発状況についてご紹介したいと思います。
●GoGoEV関連コラム(2016年6月8日付)
■VOLVO社
スウェーデンの一都市Gothenburg市においてはVOLVO社製EVバス3台、7台のハイブリットバスを使用した実証実験を行っており、約一年が経過しております。実施より、合計120万人の乗客を乗せてきた実績があります。本プロジェクトは3年間の期間で、電動の公共交通機関が、都市環境(CO2、騒音等)にどれだけ貢献できるかを評価するもので、
同時に今後どのような技術が必要になるのかについても調査しています。本実証実験は地元大学及び地元のエネルギー関連機関等と連携して行われています。
△参照:VOLVO社ホームページ
■Proterra社
Proterra社は2004年に設立したアメリカのベンチャー企業で、35/40フィートのEVバスをラインナップしています。バッテリー容量は105kWhまたは330kWhの二つが設定されており、日本メーカのEVバス(東芝は57.2kWh)と比較してもはるかに大きな容量を積載しています。これにより、一充電当たりの走行距離もカタログ値では、それぞれ約99㎞、約310kmとなっています。また、満充電までの時間もそれぞれ12分、75分となっており、一日に複数回充電をして走行できるようになっております。アピールしている点としてはライフサイクルでの燃料コストをCNGバスと比較し225千ドル、HYBRIDバスと比較し250千ドル、Dieselバスと比較して365千ドルを削減でき、メンテナンスコストもガソリンオイル等の交換がなくなることにより、135千ドル以上の削減ができるとしています。ただし、販売台数自体はまだまだ全米数十台程度となっており、爆発的に売れているTesla社と違い、まだまだ本格的に普及しているとは言えない状況です。
△参照:Proterra社ホームページ
■GreenPower Bus社
GreenPower Bus社はカナダのベンチャー企業で2014年にEVバス「EV350」の販売を開始しています。現在では7車種までラインナップを増やしており、バッテリー容量は210kWh~400kWh、一充電当たりの走行可能距離は280㎞~300㎞となっています。(※バッテリー容量の大小に対して走行距離の振れ幅が少ないのは、車体の大小がある為。)
△参照:GreenPower Bus社ホームページ
■BYD社
BYD社は中国のEVメーカーで乗用車EVからEVバスまで手がけており、バッテリーも自社生産で行っている企業です。同社製EVバスは日本、英国等の先進国含む、世界各国で使用されており、実績を積んできています。
GOGOEVコラム: 中国EVバスが各国へ積極展開中 2015年7月20日「BYD ebus」のバッテリー容量はカタログ値では324kWh、一充電当たり走行距離は最大250km、一充電にかかる時間は5時間となっております。
△参照:BYD社ホームページ
紹介した企業以外にも世界にはEVバスを手掛けている企業はたくさんあります。今回紹介した企業に共通している点は、一充電当たりの走行距離を300㎞程度に設定してきていることです。日本には一充電当たり走行距離が300㎞までのものはありません。一充電当たりの走行距離が大きいほうが、使い勝手は良くなりますし、エアコン等を使用した時にも余裕をもってルート選定をできるようになるとは思います。日本ではどちらかというと燃料電池バスに力が入れられているように見えますが、海外ではEVバスでも実際に使えるレベルまで来ているという印象を受けますね。但し、走行距離を伸ばすことでバス1台当たりのイニシャルコストが高いことがネックになり、本格的な普及には至っていないのだろうと筆者は感じています。
●参考ウェブサイト:
-Electrek -Proterra unveils a massive new 330 kWh battery pack for its Catalyst XR electric bus
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