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2016年3月25日

【EV・PHEV】2016年以降に発売が予定されているEV・PHEV

年度末が近づいて来ました。政府による充電スタンド整備のための補助金も今年度でひと段落となり、今後は今のインフラを活用し、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の普及につなげていくかという事になります。


さて、2015年度の新しいEV、PHEVでは、三菱自動車のアウトランダーPHEVや、日産自動車のリーフがマイナーチェンジがありました。また海外メーカーでは、フォルクスワーゲンのGolf GTEなども発売が開始しています。このように今年度リリースされたEV/PHEVは数台程度でしたが、それでは今後の展開はどのようになるのでしょうか。本日のコラムでは日本での発売開始で注目を集めている数車種について取り上げたいと思います。


●トヨタプリウスPHV

今月23日、トヨタ自動車はニューヨーク国際オートショーに新型プリウスPHV(米国名:プリウスプライム)を展示し、日本でも今年の秋に「新型のプリウスPHV」として発売すると発表しました。

特徴は、(1)EVモードで60km走行できる事、(2)CHAdeMO企画に対応する事、(3)ソーラーパネルが天井に取り付けられる事、の3つです。


▲新型プリウスPHV(出典:トヨタ自動車ニュースリリース)


▲新型プリウスイメージビデオ(出典:トヨタ自動車ニュースリリース)


現行のプリウスPHVはハイブリッド車であるプリウスと同じフロントグリルでしたが、新型プリウスPHVはどちらかというと燃料電池自動車MIRAIを彷彿とさせる形となるようです。また、車内には11.7インチの大型ディスプレイが設置され、まるで「テスラModelS」のようなイメージを持しました。一日でも早い発売を期待したいですね。


▲11.7インチディスプレイおよびフロントグリル(出典:トヨタ自動車ニュースリリース)


●テスラ Model 3

現在、日本で発売しているテスラモーターズのEVはモデルSのみですが、それに加え、昨年11月には米国でSUVタイプEVのモデルXの納車が始まりました。それに続き、今年度は日本でも今年の納車が期待されます。モデルXは7人乗りで、ファルコンウィングと呼ばれる特徴的な後部座席のドアによって乗り降りが容易になるとのことです。また、気になる価格は8万ドル以上と、日本での価格は1000万円を超えそうです。



▲テスラモーターズ「Model X」(出典:テスラモーターズウェブサイト)


モデルXに加え、テスラモーターズは新たに「モデル3」という廉価版EVの予約を今月末の3月31日より開始すると発表しました。価格は、米国での目標を35,000ドルと置いていますが、今のところ日本での発売価格は見ていであり、おそらく円安の影響などでもう少し高くなることが予想されます。


ただし、世界中の輸送手段を石油依存から解き放つために電動化することはテスラモーターズの創業時からのミッションであり、広く普及を目指す価格として発表されることと思います。シルエットを見る限りセダンもしくはコンパクトカータイプの自動車となるのでしょうか。

生産は2017年終盤からのため、日本での納車は早くても2018年からとなりそうですが、どのような車になるのか期待が膨らみます。


▲テスラモーターズ「Model 3」(出典:テスラモーターズウェブサイト)


●日産自動車 レンジエクステンダーEV

一部報道によると、今年の秋以降に日産自動車が初のPHEVとなるノートEVレンジエクステンダーをリリースするとのことです。PHEVというよりエンジンが搭載されたEVという方が近いかも知れませんが、いずれにせよ、基本的に充電で走行し、電欠時にはエンジンで走行するタイプの自動車が新たに加わるとみられます。


▲日産ノート(出典:日産自動車ウェブサイト)


さらに興味深いことは、これまでリーフやe-NV200の電池は全て、同社とNECとの合弁会社であるAESC(オートモーティブエナジーサプライ)より調達していました。しかし、今回のノートEVレンジエクステンダーではパナソニックより調達するとのことです。

走行距離や価格など、どのような自動車になるのか、新型プリウスPHVと差異があるのかなど興味深いですね。公式リリースが待ち遠しいところです。


●NKMV(日産自動車・三菱自動車) 軽EV

昨年10月、日産自動車と三菱自動車は、両社が出資する合弁会社NKMVにおいて、新しい軽EVを共同で開発に取り組むと発表しました。今後、同社が開発する軽EVが日産、三菱の両社からリリースされる可能性があります。ただ、10月に開発が始まったとすれば、2016年中の発売は少し難しいかも知れません。

ミニキャブミーブトラックも3月いっぱいで製造中止になることから、いち早く、新型軽EVがリリースされ、また貨物タイプも復活する事を期待したいですね。


●参考ウェブサイト:

-TOYOTA、ニューヨーク国際オートショーにフルモデルチェンジ予定のプリウスPHVを出展(トヨタ自動車・ニュースリリース)

-モデル3、予約開始、まもなく。(テスラモーターズ・ニュースルーム)

-「ノートEV」は日産を変えるか(日刊工業新聞)

-日産自動車、三菱自動車、NMKV、次期型軽自動車の企画・開発で基本合意(NMKVプレスリリース)


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【記事修正のお知らせ(2016/03/28)】

 当初の記事におきまして、「ミニキャブミーブおよびミニキャブミーブトラックのいずれも、今年3月いっぱいで生産中止」との表記をさせて頂きましたが、正しくは「ミニキャブミーブトラックのみ今年3月いっぱいで生産中止」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。

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