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2017年8月21日

【EV】Maker Faire Tokyoで出会ったパーソナルモビリティたち

突然ですがみなさん、Maker Faire(メーカーフェア)をご存知でしょうか。

Maker Faireとは世界最大級のDIY展示発表会で、もの作り愛好家が集まるだけでなく、誰もが楽しめるお祭りです。出展者はエンジニア、アーティスト、学生、企業と多岐にわたり、来場者を大いに楽しませます。来場する層も、もの作りが好きな人だけでなく、家族連れなど幅広い人たちが集まっています。Maker Faire自体は世界で行われていますが、日本でもMaker Faire Tokyoとして毎年行われ、今年は8月5~6日に東京ビッグサイトにて開催されました。


そんなMaker Faireですが、電動のパーソナルモビリティも複数出展されていましたので、今回のコラムではそれらを紹介していきたいと思います。



なお過去のコラムで紹介したパーソナルモビリティと比較しながらご覧いただくと、面白いかもしれません。


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いまのところ世界一小さい電動オートバイ(製作者:長谷川製作所)


▲両手くらいの大きさの電動オートバイ


長谷川製作所が製作する「いまのところ世界一小さい電動オートバイ」は、本当に小さく、両手くらいの大きさでした。はじめに机の上においてある実物を見たときは、模型かと思っていました。そんな小ささなので、本当に乗れると思っていませんでしたが、なんと乗れました!


しかし運転は難しく、思った以上にパワーがあるため、動き始めの時には必ずといっていいほどウィリー状態になります。実際にバランスを崩して尻もちをつきました。乗ってる姿は…ちょっと恥ずかしい格好になります(笑)こんなに小さいのに、剛性の高さとモーターのパワーの大きさが印象深かったです。

-今のところ世界一小さい電動オートバイ(出展者紹介ページ)


Exo-Wheel (製作者:P-Robo204)


▲装着型のパーソナルモビリティExo-Wheel


かっこいい!装着型のマシンにロマンを感じるのは私だけではないはず。


装着するような形で乗る車椅子型のマシンであり、立位に近い姿勢で乗り、体重移動(足を向ける方向の変化)で移動する向きを変えれます。今回の試乗では基本的にスタッフの人が移動はコントロールしましたが、筋電やホログラムコントローラでの制御も視野に入れているそうです。


使い方に応じて変形し、Exo-Wheelを装着してスポーツもできるそうです。車椅子型とは言いますが、日常生活に溶け込むパーソナルモビリティを目標としており、健常者も楽しめるものとなっています。試乗の希望者がたくさんいて、なかなか乗れませんでした。

-アソベる 車いす型ノリモノ Exo-Wheel (出展者紹介ページ)


立ち乗り型パーソナルモビリティ「Amper」(製作者:小林竜太)


▲パーソナルモビリティAmper 


どこかしらで見たことがあるようなパーソナルモビリティですが、これを個人で製作したというから驚きです。しかも動作原理や乗り心地はSegwayなどの既存のパーソナルモビリティとは異なるというのですから、さらに驚きました。


また、製作費も5万円と低コストで作れたとのこと。搭載しているモーターが1つだけというのも低コスト化のためだと思いますが、モーター1つで前進・後退・旋回を自由に制御する機構も素晴らしいと思いました。試乗希望者が大勢おり、小さい子ども達にも大人気でした。

-立ち乗り型パーソナルモビリティ「Amper」(出展者紹介ページ)


手作りカーボン製・折りたたみ電動バイク(製作者:前田武志)


▲自作のカーボン製電動バイク(6台くらい置いてありました)


自作の電動バイクがたくさんおいてありました。しかもヤフオク出品中で購入可能とのこと。独特の形状でさまざまな工夫を凝らした車体がいくつも置いてあり、中には折りたたみ可能な電動バイクもありました。


カーボン製ということで、ご自身でCFRP(カーボン繊維強化樹脂)を焼いてフレームを作っているそうです。しかもCFRPを焼く炉も自作という力の入り具合です。是非、ヤフオクをチェックしてみて下さい。

-手作りカーボン製・折りたたみ電動バイク(出展者紹介ページ)


超小型ホバークラフト(製作者:超小型ホバークラフト研究室)


▲超小型ホバークラフト テレビでも放映されたことがあるそうです。


少し他のパーソナルモビリティと毛色が違いますが、電動の乗り物という範囲から、こちらのホバークラフトをご紹介したいと思います。ほんのわずかに地上から浮き、スイーっと動きました。新感覚の乗り心地です。


試乗した結果、うまく浮くにはバランスのとり方が重要ということがわかりました。体重のかけ方を失敗すると、体重が偏った側の空気がつぶれて、ぺしゃっと傾いてしまいます。空気を送るファンのせいか、動作音は結構大きいと感じました。走れる場所は地上のみで水上は対応していないのはちょっと残念ですが、とても面白いと感じました。

-超小型ホバークラフト(出展者紹介ページ)


以上、いかがだったでしょうか。

Maker Faire Tokyoでは個人または小規模のグループで製作している方がほとんどで、個人でも作れるんだという素直な驚きを感じました。電動のパーソナルモビリティは、ラジコンなどが大きくなった程度の感覚で電子工作の延長で製作でき、個人で作るにしても比較的敷居が低いのかもしれませんね。


筆者も実は今回の取材でモチベーションが上がり、家に帰ってから簡単なラジコンを作りました(笑)。

興味を持った方、もの作りが好きな方、まず小さいものでもいいので、何かを作るところからはじめてみませんか?

みなさんも一緒に、Let's make!



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