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2018年7月23日
いよいよHONDAからもPHEVの発売が開始です!
先週の7月19日(木)、いよいよHONDAがPHEVの発売を開始しました。HONDAからはこれまで、アコードPHEVやフィットEVなどの電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)がリース販売されていました。ただ、残念ながらそれらのEV・PHEVはリース終了後、HONDAへの返却が必須であったため、最終的には所有できないという実態がありました。そのHONDAが満を持して投入したPHEVが、今回発売された「クラリティPHEV」です。
本日のコラムでは、その一旦だけでもお伝えできればと思います。
▲クラリティPHEV(出典:HONDAプレスリリース資料)
▲クラリティPHEVイメージビデオ(出典:Youtube)
HONDAが投入したクラリティ(Clarity)というシリーズは、同社の様々な自動車ラインナップの中でも、特に挑戦的なシリーズと言えます。と言うのは、同じ車体を用い、EV、PHEV、水素燃料電池(FCV)の3つの異なるパワートレインが用意されているからです。HONDAは2030年に全世界の四輪車販売台数の3 分の2 を電動化することを目標にしていることからも、クラリティはまさに、同社が目指す”自動車の電動化”のフラッグシップ的な役割を担っていると言えそうです。
なお、日本ではFCVモデルが既に2015年よりリース販売されており、今回のPHEVモデルはそれに続く2車種目となります。また、北米では既にFCVモデル、EVモデルがそれぞれリース販売されており、この7月よりPHEVモデルも販売が開始しました。
▲クラリティコンセプト(出典:HONDAプレスリリース資料)
今回、クラリティPHEVが採用したパワートレインの考え方は、日本において発売されてきたPHEVのコンセプトをさらに進化させたと言っても過言ではないかもしれません。なぜなら、最大の特徴は、17.0kWh搭載したLi電池によりEVのみでの走行距離がJC08モードで114.6km、WLTCモードで101.0kmとなったからです。トヨタプリウスPHVのEV走行距離68.2km(JC08モード)と比べると、その距離が一目瞭然です。
一方、BMW i3のようなレンジエクステンダーEVの場合、エンジンによる発電&走行はどちらかと言うと緊急的な場合、長距離走行時の場合などであり、エンジンメインで走行することは想定されていないと言えます。
その意味で、EV走行とエンジン走行の両方を取り入れたPHEVとしての特徴を最大限活かしつつ、さらに、他のPHEVの追随を許さないEV走行距離によって、PHEVの新境地を開拓したと言えるかもしれません。
▲クラリティPHEVの運転モード(出典:HONDAプレスリリース資料)
また、パワートレインは「SPORT HYBRID i-MMD Plug-in」と名付けられ、クリーンであることに加え、電気で走る楽しさ、喜びを体現したものとなっています。このあたりの設計思想は、まさにHONDAと言えそうですね。なお、パワートレインの絵をみると、ガソリン車などと比べものすごくシステムが複雑になっていることが見て取れます。
▲クラリティPHEVのパワートレイン(出典:HONDAプレスリリース資料)
クラリティPHEVユーザー向けには専用充電サービスが提供される見通しです。既に、HONDAディーラーへも急速充電器が設置されているようで、クラリティPHEVが充電している様子も今後見られるかもしれません。また、充電サービスはHonda Charging Serviceとの名前で行われる見通しで、NCSネットワークを利用するとのことです。
気になる料金は、急速充電はNCSカードより1分あたり1円高く16円/分と設定されており、また、普通充電は日産ZESP2と同じく1.5円/分と設定されています。
▲充電カード(出典:HONDAプレスリリース資料)
▲充電料金(出典:HONDAプレスリリース資料)
急速充電ポートと普通充電ポートの位置が異なる点もクラリティPHEVの充電に関する特徴と言えるかもしれません。これまで、海外メーカーのEVではそのような設計がありましたが、国産車でこのような設置形態はおそらく初めてと言えるかも知れません。
▲充電ポート(出典:HONDAクラリティPHEV WEBサイト)
他にも、クラリティPHEVには様々な特徴があります。その全部をここでご紹介することは出来ませんが、とりわけ筆者が興味深いと思った点のみ記したいと思います。
まず、カーナビゲーションシステムが、インパネ内への埋め込みではない点です。ぱっと見るとあたかも「後付け」のようにも見えますが、デザイン的にまとまっていて、かつ、使い勝手もよさそうです。
▲クラリティPHEVインテリア(出典:HONDAプレスリリース資料)
次いで筆者が興味を持ったのは、室内の空気をキレイに保つ機能です。同様の機能は既にFCVモデルのクラリティから搭載されていましたが、PHEVモデルでも搭載されました。
私見ですが、もし、排気ガスを多量に出す自動車に同様の装置が設置されていたとした場合、商品コンセプトとしての納得はできますが、何かモヤモヤしたものが残るような気がします。しかし、EV走行を基本とするクラリティPHEVだからこそ、この機能の持つ意味が深く共感されると言えるかもしれません。
▲クラリティPHEVの空調システム(出典:HONDAプレスリリース資料)
以上、本日のコラムでは、先週発売されたばかりのHONDAクラリティPHEVについて取り上げました。米国では既に、数千台の予約が入っているとのことですが、日本市場での販売目標は年間1000台と、少し控えめな設定が行われています。車体価格が○○円~ということから、高級車セグメントに属する自動車となるための目標台数ともいえるかもしれませんが、クラリティPHEVの販売が成功し、より廉価版PHEVがリリースされることも期待したいと思います。
●参考ウェブサイト:
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2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
2024年10月17日 パワーエックス 月額プラン「PowerX First」の提供開始を発表!業界最安級の従量課金制でEV充電のファーストクラスを実現 |
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