GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2018年9月24日
秋は連休が多い季節です。10月、11月にも土日を含んだ連休があり、これから、どこかへ行かれることを企画されていらっしゃる方も多いかもしれません。
とりわけ電気自動車(EV)のご旅行で、フェリーを使われる方もいらしゃると思います。最近はフェリーの中に充電器が設置される場合も増えてきており、既に使われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本日のコラムでは、前回より1年半ぶりに、フェリーの中でEV・PHEV向け充電サービスを行っている航路と会社情報をアップデートしたいと思います。
○GoGoEV関連コラム
-【充電スタンド】フェリーの充電スタンド一覧(2017年2月6日掲載)
前回コラムからアップデートされた点としては大きく3点あります。
(1)「大阪=志布志間」のフェリー(フェリーさんふらわあ(株))に、新たにEV用充電器が設置
(2)「和歌山=徳島(南海フェリー)」間のフェリーに、新たにEV用充電器が設置
(3)「八幡浜=臼杵(宇和島運輸(株))」間のフェリーに、新たにEV用充電器が設置
以下、それらを中心に見ていきたいと思います。
■目次
1. フェリーさんふらわあ(大阪=志布志)「さんふらわあ」は商船三井グループの(株)フェリーさんふらわあによって運航されているフェリーの名前で、北海道=茨城航路、神戸別府航路などもありますが、このうち、大阪南港(大阪府)=志布志港(鹿児島県)を結ぶルートの二隻のフェリーにEV向け充電器が設置されました。
フェリーさつまは今年5月に就航したばかり、また、フェリーきりしまは、今月就航したばかりで、船内も8割の客室が個室となっているようです。
充電器は各船2口設置され、予約ができないとのこと。当日、乗船時に利用申し込みをするため、先着順の利用になるとのことです。
▲フェリーさつま(出典:フェリーさんふらわあWEBサイト)
南海電鉄の子会社、南海フェリー(株)が運営する南海フェリーは、和歌山と徳島の間を2隻体制で1日8往復しています。運行されている「フェリーかつらぎ」および「フェリーつるぎ」のいずれにもEV用充電スタンドが取り付けられており、先着順で無料で利用できます。
今年度末のH31年3月31日までは利用料無料とのことですが、継続してほしいものです。なお、各便1台のみとなっており、利用したい場合は出来るだけ早めにターミナルに行く必要があるかもしれません。
▲フェリーつるぎ(出典:南海フェリーWEBサイト)
宇和島運輸フェリーは愛媛県の八幡浜と大分県別府ならびに臼杵とを結ぶ、四国ー九州間フェリーで、宇和島運輸(株)が運航しています。すでに、同社の八幡浜=別府航路に就航する「あかつき丸」にはEV向け充電スタンドが設置されていましてが、新たに、2017年12月より八幡浜=臼杵航路に就航した「あけぼの丸」にもEV充電スタンドが設置されました。
2018年9月現在、あかつき丸は八幡浜=別府航路に1日3往復、あけぼの丸は八幡浜=臼杵航路に1日3~4往復で就航しているようです。利用方法については予約の際などにお問い合わせください。
▲あかつき丸(出典:宇和島運輸フェリーウェブサイト)
シルバーフェリーは北海道と本州を結ぶ航路を運航しており、苫小牧(北海道)=八戸(青森県)および室蘭(北海道)=宮古(岩手県)を結んでいます。運航会社は川崎近海汽船(株)です。このうち、苫小牧=八戸ルートに投入されている4隻のうちの1隻である「シルバーエイト」に、EV向け充電スタンドが設置されています。
ダイヤは1年半前と変わらず、八戸を22時に出航、苫小牧に翌6時に到着、または、苫小牧を朝の9時半に出航、八戸に18時に到着します。充電スタンドの利用は予約時に申し出が必要で、現在もまだ無料で利用できるようです。
▲シルバーエイト(出典:シルバーフェリーウェブサイト)
関西と九州間には複数のフェリー会社が就航しています。そのうち、大阪=新門司間を結ぶのが名門大洋フェリーです。同社はフェリーおおさかⅡ、フェリーきょうとⅡ、フェリーふくおかⅡ、フェリーきたきゅうしゅうⅡの4隻を運航していますが、EV向け充電サービスはこれらの全ての船において行われています。
これまでは無料キャンペーン扱いでしたが、2017年4月より本格的に無料サービスとして開始しました。なお、名門大洋フェリーに就航する「フェリーきょうとⅡ」および「フェリーふくおかⅡ」については各5基、「フェリーおおさかⅡ」および「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」には各10基が準備されています。
なお、利用方法はインターネット予約および電話予約の際に申し出を行い、出航1時間半前に指定の場所へ到着する必要があります。名門大洋フェリーは口数が多く、また予約もできることから、EV・PHEVユーザーには安心して充電利用できるフェリーと言えるかもしれません。
▲名門大洋フェリーEV充電満タンサービス(出典:名門大洋フェリーウェブサイト)
名門大洋フェリーと同様、関西・九州間に就航するのが阪九フェリーです。阪九フェリーは、神戸=新門司間をを1日1往復、泉大津=新門司間を1日1往復、計2往復の就航があります。このうち、泉大津航路に2015年より就航した新造船「いずみ」と「ひびき」に充電スタンドが設置されています。
利用方法は予約時に別途充電器利用の申し込みが必要で、充電ケーブルも用意する必要があります。
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▲いずみ(出典:阪九フェリーウェブサイト)
最後に、番外編として、フェリー・高速船のターミナルに設置されている充電スタンドをご紹介します。これらはいずれもフェリーや高速船に乗船する際、港で充電するために設置されているわけではなく、むしろ、待ち時間での充電などを想定しているようですが、急速充電などの場合、乗船までの待ち時間を有効に利用することも可能かもしれません。
-熊本港フェリー(株) 熊本港フェリーターミナル(第2駐車場)
-新上五島町EV・ITS実配備促進協議会 奈良尾港ターミナル
本日のコラムでは、昨年2月にご紹介しました、フェリーに設置されているEV向け充電スタンドについて、最新情報にアップデートしてご紹介しました。
この1年半で、新造船を中心にEV向け充電スタンドを設置する動きがあることに気付かされます。とはいえ、同じ航路内でも一部船舶への設置のまま増加していないなども見られ、今後の取り組みも期待されそうです。
ブログなどでもフェリー移動中にEV・PHEVに充電したという記事も見かけるようになっており、移動中の時間を有効に使えるという点では、フェリーの充電設備はこれからも拡充して欲しいものです。
●参考ウェブサイト:
2023/8/13 07:30
後、この記事には有りませんが、函館-大間間のフェリーにも充電コンセントがありますね。自分が言ったのはかなり前(5年前?) この記事も随分古いですから、今の視点(2023年次点)で書かれてはどうでしょうか。
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