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2019年1月28日

【EV・PHEV】2019年に新たに発売が予想される電気自動車

2018年に電気自動車(EV)および、プラグインハイブリッド車(PHEV)の累計保有台数は20万台(推定)を超えました。ここ数年、ほぼ毎年のように新たな車種が各社から投入され、また、モデルチェンジが行われ、EV・PHEVのラインナップは増えてきています。そのラインナップに、今年はどのような車種が加わるのでしょうか。


本日のコラムでは、今年、新たに発売が予想されるEV・PHEVについて、見ていきたいと思います。


1. 日産リーフ e+(2019/01/23発売開始)

年明け早々に発表された、電池容量を増加した「日産リーフ e+」。電池容量はこれまでの40kWhから62kWhへ、およそ1.5倍となりました。これに伴い、航続距離はいよいよ500kmを突破(JC08モード)。実運用時に近いとされる走行モードであるWTLCモードでの計測値でも、458kmの航続距離となりました。


電池容量について、初期型の日産リーフから並べると、24kWh、30kWh、40kWh、62kWhと、数年ごとに電池容量が増量されたモデルが投入されていることになります。


また、CHAdeMO急速充電は最大100kWに対応、モーター出力も初期型が80kW、モデルチェンジ後のリーフが110kWであったのに対し、e+では160kWに増強されています。EVはガソリン車よりあらゆる面で優れた自動車、とされる時代がいよいよ近づいてきたと言えるかもしれません。


▲日産リーフ e+(出典:日産自動車ウェブサイト)


2. 日産 デイズ/三菱自動車 ek

一昨年頃より期待されてきた、NMKV(日産と三菱自動車の合弁会社)による軽自動車EV。三菱i-mievの後継車としての位置づけも想定されており、満を持して今年、リリースが行われる可能性があります。


と言いますのも、既に一部WEBサイトにおいて、日産デイズのフルモデルチェンジ車の試運転の様子が撮影されており、この車体を用いたEVシリーズの投入が想定されているためです。初期のi-mievについては、一部10年以上を経過している車種も出始めていることを考えると、一定の置き換え需要もあるのかもしれませんね。


EVの普及を促すためにも、比較的安価な価格でのEV販売も期待したいところです。


▲日産デイズ(※現行ガソリンモデル)(出典:日産自動車ウェブサイト)


3. テスラ モデル3(2019年納車開始)

米国では2017年より納車が始まったテスラ「モデル3」。ただ、工場の立ち上がりが予想以上に遅れ、本格稼働は2018年の第3四半期となりました。これに伴い、米国ではいよいよ本格納入が始まったようです。そして、日本でも2019年、納車開始が期待されます。


ただ、モデル3はカタログ上、35,000米ドル(日本円で390万円程度:1ドル=110円換算)からの値付けがされていますが、実際に納車が行われているのは44,000米ドル以上の車種に限られているようで、最も手ごろな価格帯の車種がいつ頃から納車開始するのかは、不透明なままです。


▲テスラ モデル3(出典:テスラウェブサイト)


4. Audi Q2 L e-tron

昨年11月、AUDIは同社SUVシリーズのQ2に、EVモデルとなるAudi「Q2 L e-tron」を追加し、2019年に発売すると発表しました。AUDIは既に、「e-tron」と名付けられたEVのほかに、A3シリーズのPHEV「A3 Sportback e-tron」を発売しています。これらに続き、今回市場投入するEVは、同社初のSUVタイプEVとなります。


アウトランダーPHEVが切り拓いてきた、電動SUVという分野ですが、既に、テスラ「モデルX」、ジャガー「I-Pace」が加わり、また、メルセデスベンツから今年「EQC」の発売が予定されています。LEXUSからもEVがリリースされる噂もあり、今後、ますますホットな市場ととなりそうですね。


▲AUDI W2 L e-tron(出典:AUDIウェブサイト)


5. メルセデスベンツ EQC

メルセデスベンツは昨年9月、同社初のSUVタイプEV「EQC」を発表しました。同社日本法人の社長によると、年内に投入するとのコメントを出しており、2019年の発売開始が濃厚な状況となっています。運転席の表示計器類は全てデジタルとなり、横長の大きな画面が特徴です。

EQブランド初のEVとして、高級車を購入する顧客層に訴えかける車種にもなりそうです。


▲メルセデスベンツ EQC(出典:メルセデスウェブサイト)


その他、2020年以降

その他、2019年より生産が開始され、2020年早々に発売が予定されている車種についても、いくつかご紹介します。


BMW傘下のMINIは、同社初のEVを2019年より生産すると発表しています。現行の3ドアタイプ「ミニクーパーS」をもとに、EV化するものとみられ、航続距離も300km程度になると予想されています。既にMINIからは、「ミニクーパーSEクロスオーバー ALL4」と呼ばれるPHEVが発売されており、同社のプラグイン車両としては2車種目となります。

人気のあるミニクーパーですので、期待ができそうです!


▲MINI Electric(出典:MINIウェブサイト)



最後にご紹介するのは、フォルクスワーゲンのI.D.シリーズです。フォルクスワーゲンは、ディーゼル排ガス不正問題後、急速にEV化、PHEV化を進めてきました。そして、EV化戦略において満を持して発売するのがI.D.シリーズとなります。


I.D.シリーズにはセダンタイプ、SUVタイプ、ワゴンタイプなど、様々な車種が考えられており、これらがどのような形でラインナップされていくのかは、まだ不透明なところもあります。ただ、2025年にはEVのラインナップを20車種に増やすとのことであり、I.D.シリーズがその起爆剤になるものと思われます。世界販売台数首位の同社の戦略は、他社にも影響を与えるでしょう。自動車のEV化、電動化をけん引していってほしいと思います。


▲フォルクスワーゲン I.D.シリーズ(出典:フォルクスワーゲンウェブサイト)


以上、2019年に新たに発売が予想されるEV、PHEVを特集しました。結果的にEVが多くを占めましたが、PHEVのラインナップも増えていくと予想されます。今年のEV・PHEV市場も面白くなりそうです!


●参考ウェブサイト:

-Hottest New Electric Cars, SUVs & Trucks Coming In 2019-2020(Inside EVs)

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コメント一覧

2019/2/11 22:29

nukochinさま
GoGoEV事務局です。コメントありがとうございます。
Smart fortwoおよびforfour のED(2017年バージョン)は、未だに日本で発売されていませんね。forfourは米国でもは販売されていないようです。
日本で発売されるとの情報も聞いておらず、前のモデルがあまり売れなかったからかもしれませんが、残念です。

evadmin

2019/2/5 00:41

結局新型スマートEDは日本では販売されないのか?

nukochin