2023年6月1日
ガソリン車からEVに乗り換える際、これまでの習慣に大きな変化をもたらすのが「充電」です。ガソリンスタンドに出向いて数分間で済ませる給油に対して、EVは充電器のある場所に車を停め、充電速度の速い急速充電器では早くて数十分、緩やかな普通充電器で数時間、充電します。
こうした変化からか、マイカーにEVを選ぶ心配ごとに “充電にかかる時間が長いこと”がよく挙げられます。“充電にかかる時間”には、実際に充電する間だけでなく、充電器のある場所との行き来、さらに目当ての充電器が使われていた場合には順番待ちの時間も含まれてくるでしょう。
この充電の習慣を日々の生活や移動にうまく織り込むことができなければ、EVには不便や不自由がつきものになってしまう―そこで、人が中心のポジティブなEVシフトを目指すプラゴは、一人ひとりの都合に合わせて安心して充電できる場所“マイ充電ステーション”が身近に一カ所でもあれば、EVライフがより自由で快適になると考え、充電ステーションの展開を進めています。
充電をする場所やシーン、そして充電時間の過ごし方は、一人ひとりの生活や移動のスタイル、居住環境によって様々です。
一般にEVを充電するシーンは、自宅などふだん車を置いている駐車場での「基礎充電」、ショッピングや娯楽、宿泊などの用事で出かけた施設での「目的地充電」、高速道路のSAや自動車のディーラーなど移動中に立ち寄れる場所での「経路充電」の大きく3つに分けられます。
「基礎充電」は私的な空間、「目的地充電」や「経路充電」は開放された共用の空間にある、と分けることもできます。
「基礎充電」は、充電器を家電のように日常利用でき、帰宅時にそのままEVをつないでおけば、家で過ごす間に充電を済ませることができます。戸建てか集合住宅か、持ち家か借家を問わず、すべてのEVユーザーの住居に充電器が備わっていることは、ひとつの理想かもしれません。
しかし、多様な居住環境やライフスタイルがある中で、一家に一台充電器がなくても、住まいの近くにある充電ステーションを日常的にうまく活用することができれば、それもEVライフの選択肢になるはずです。
ただし、共用の充電ステーションでは、到着しても他に利用している車がいたり充電器が故障したりしていて、空くまで待つことや充電できないことも少なくありません。いつ使えるか分からない充電器を待つのは負担が募る一方です。また、数十分から数時間の充電時間を過ごす”ついで”がなければ、充電時間も煩わしい待機時間になりかねません。
誰でも使える充電ステーションが、一人ひとりにとっての「マイ充電ステーション」になるには何が必要か。行けば充電できる安心感、充電中の時間を好きに過ごす自由、充電にかかる固定費への納得感を得られることだとプラゴは考えます。
ストレスフリーな充電のため、出かけた先で待ったり諦めたりすることのない、仕掛けを設けています。
飲食店に今から向かって入れるか連絡し、空いている席を確保してもらうように、アプリ「Myプラゴ」から、充電器の置かれた駐車スペースの空き状況の確認、利用までの最大60分間の取り置きができます。また、駐車スペースが埋まっているときには、空いたタイミングでお知らせが届きます。
買い物、飲食、フィットネス、映画……日々の用事や週末のちょっとしたお出かけとあわせて充電すれば、充電のためだけに行き来したり、時間を潰したりする負担から解放されます。
そこでプラゴは、人口の多いエリアを中心に、複合商業施設、スーパーマーケット、スポーツジムなどの様々な時間を過ごせる施設内や施設隣接の駐車場に充電ステーション導入を進めています。
自分にとって一番便利な場所での充電の習慣が、スマートに家計に取り込めるよう定額プラン「プラゴ定額」を提供しています。
納得感ある価格帯で、回数の制限なく充電できることで、より身近な充電ステーションとして日々の利用を叶えます。
こうして充電を生活動線の中にあるシームレスな行為にするだけでなく、充電しながら何をしよう?という気持ちを充実した予定にできれば、EVが新しい場所、新しい楽しみへと連れていってくれるのではないか、と考えています。
プラゴのEV充電サービスは、創業者である大川の原体験から始まっています。
もともと家業である自動車部品製造業の代表を務めていた大川は、モビリティ領域のCASEの潮流に身を置く中で、ユーザーとして体験してみないことにはと、2017年にEVに乗り始めました。そこで実感したのが、充電に対する不安不満です。環境に優しく走行感も良い最新のクルマで出かけた先に充電器がない、電欠の危機の中でたどりついた充電ステーションには車が並び順番がいつ回ってくるのかも分からない。そこから生まれたのが、EV充電サービスの中でもユニークな“アプリから予約できる”機能です。
その後、国内ではEV車種の新規投入、販売台数の増加、充電ステーションの増設、充電サービスの活性化が進みますが、EV元年と称されたのはようやく2022年になってのことです。
EVの普及の上で、充電できる場所が少ない、充電にかかる時間が長いといった不安を解消することはもちろん、EVに乗ることであたらしく生まれる習慣、時間、体験をEVユーザーの皆さんと一緒に考えて創っていきたいとプラゴは考えています。
また、給油の用途に特化したガソリンスタンドとは異なり、充電ステーションは想定される利用シーンにあわせて様々な場所に点在している必要があります。その場所を提供する施設にとっても、充電をきっかけに愛着をもって訪問する方が増えれば、導入の成果を得られ、持続的に充電ステーションを運用していくことができます。
プラゴは誰もが無理なくEV充電と付き合い、新しい楽しみを生みだせるよう「マイ充電ステーション」の拡充をはじめ、様々なアプローチでEV充電インフラに向き合っていきます。
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