EV充電関連ニュース&お知らせ

GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。

2023年9月27日

【EV充電業界初】テラチャージ「150kWの超急速充電器1,000箇所 無料導入」新プランを発表 2年以内を目標に設置を進める




EV充電事業「Terra Charge(以下、テラチャージ)」を展開するTerra Motors株式会社は9月26日、従量課金に対応した150kWの超急速充電器を設置することを発表しました。今回は第一弾として、東京都を対象に1,000箇所の無料設置をします。この試みは、EV充電業界初となります。


今回の新プランの超急速充電器は、6分充電で100km程度走行可能となり、東京に1,000箇所あるガソリンスタンドを使うのに近い感覚で充電が可能です。だれでも使えるサービスとして、2年以内を目標に設置を進めます。


Terra Charge ウェブサイト:https://ev-charge.terra-charge.com/lp-general/



新プラン開始の背景




都内で開かれた新プラン発表会では、これまでのテラチャージの普通充電インフラ整備の取り組みや、現在の急速充電の課題、世界と日本のEV充電の現状などについて論じられました。


テラチャージは、2022年からEV充電インフラ「Terra Charge」の提供を開始しました。当時、日本のマンションではEV充電器がほとんど設置されておらず、マンション住民にとってEVを購入しづらい状況でした。そこで、「マンション1,000か所へ充電器を設置」することを目標に、これまでにマンション向けに1,240か所、2,858基の充電器を設置してきました。マンション以外にも、ホテルやゴルフ場などへ普通充電器の設置を拡げ、現在では業界トップの普通充電設置数を誇っています。


このように日本の普通充電インフラに大きく貢献してきたことから、次の一手としてEV充電における大きな課題を解決したいと考え、今回の新プラン「超急速充電器1,000箇所 無料導入」の発表に至りました。





EV充電の課題とテラのソリューション

日本のEV充電の大きな課題は、充電速度が圧倒的に遅いこと、時間課金制であること、そして機械式駐車場が多いことです。これらの課題を解決するため、テラチャージは超急速充電器を都内1,000箇所へ無料導入します。




課題① 充電速度が遅い

世界各国では120kW以上の急速充電器が一般化している一方、日本の急速充電器の平均出力は40kWとなっており、圧倒的に充電速度が遅いことが問題となっています。充電設備は10~15年程度使用するものであることから、EVのバッテリー開発が進み、大容量化していくことを想定した充電速度を考える必要があります。今後、EVの普及とともにガソリン車同等の性能が求められることからも、充電速度の高速化は必須です。


今回発表されたテラチャージの超急速充電器は150kWであり、自宅やオフィスに充電設備を導入できない環境であっても、ガソリンスタンドに近い感覚でEV充電を利用でき、EVの購入検討を促進することができます。



課題② 時間課金制

現在、EV充電の料金体系として日本で主流となっている時間課金制には、ユーザー側にもサイトオーナー側(充電スポットの場所提供者)にも問題があります。


ユーザーからすると、20kWの充電器でも50kWの充電器でも、同じ時間充電すれば同じ料金になってしまうため、充電量が少ない場合は割高になってしまい、不平等感があります。また、充電出力は、バッテリーや充電器の状態によって変動するため、時間課金制では納得感のある料金設定が難しいという課題があります。

サイトオーナーからすると、急速充電は1分あたりの料金設定が決まっているため、高出力である程収益性が下がります。150kWなど超急速充電になると、充電にかかった電気代の担保も難しくなるため、超急速充電器の導入が進みづらいという課題があります。


世界では従量課金が一般的となっており、テラチャージはこの問題を解決するためにも、従量課金制を取り入れることを決定しました。実際の充電料金については検討段階であり、順次発表予定となっています。



課題③ 機械式駐車場

東京ではビルもマンションもほとんどが機械式駐車場のため、技術的な制約が多く、容易にはEV充電器を設置できない状況になっています。今後、脱炭素やカーボンニュートラルの実現に向けて法人でもEVを導入する流れになることが予想されますが、機械式駐車場のため充電設備の設置が難しいという問題が出てくる可能性があります。


今回、超急速充電器を1000か所に設置することで、基礎充電のないユーザーにとっても安心してEVに乗ることができる環境を目指します。150kWという高出力のため充電を5~6分で完了することができ、都内のガソリンスタンドとほぼ同数の1000か所に設置されれば、ビルやマンションなどで基礎充電のないユーザーでも、ガソリン車がガソリンスタンドで給油するのと近い感覚で利用することができます。



無料導入の新プランからEV普及促進を目指す

今回の超急速充電器は、通常であれば1500~2000万円程のイニシャルコストがかかりますが、テラチャージは日本のEV化を大きく前進させるため、東京都を対象に無料設置を推進することを決めました。イニシャルコスト、ランニングコスト0円のため、サイトオーナーの負担なしで導入することができます。


自治体、郵便局、商業施設、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホテル、自動車ディーラー、ファミリーレストラン、書店、オフィスビル、ガソリンスタンド、お寺など、東京都の駐車場サイトオーナーを中心に設置場所を募集し、今後は全国政令指定都市へ対象を拡げていく予定です。この超急速充電器の設置拡大によって、日本を最先端のEV都市にしていきます。





■ 導入第一号企業コジマのコメント

株式会社 コジマ 執行役員 総務人事本部 総務部長 成田博芳

弊社店舗は郊外に立地しており、車でご来店をされるお客様が多くいらっしゃいます。EV車の普及を推進する為には充電設備の整備が喫緊の課題となっているため、弊社の店舗駐車場にお客様用として導入し、お客様の利便性の向上を図るとともに、EV車の普及促進に繋がればと考えております。 


今回の新プランは、当社のお客様のニーズにもマッチし我々のような企業側にとっても導入しやすく、EV車の快適な充電環境の広がりを後押しするものであると思います。




「Terra Charge」とは



2022年4月より開始した電気自動車(EV)向けの充電インフラです。EVの充電設備、充電時間の設定や料金決済を行う専用アプリ、管理クラウド、充電設備の設置工事、ハードおよびソフトの管理運営などワンストップで提供します。幅広い施設形態や利用方法にマッチするハードをラインナップし、「Terra Charge」によって、EVがもっと身近になる環境づくりを目指しています。


Terra Charge ウェブサイト:https://ev-charge.terra-charge.com/lp-general/



詳しくはこちら

【EV充電業界初】テラチャージ「超急速充電器1,000箇所 無料導入」新プランを発表


※Terra Motors株式会社は、GoGoEVのPRパートナーです。
コメント投稿

コメントをするにはログインまたはユーザー登録が必要です

コメント一覧

2023/10/3 10:32

2023/10/03(火)投稿

無料で設置して、充電代も無料!
EV充電利用者は、喜ぶ!
電気代は、設置者が支払う!
施設の粗利 < 充電器の電気代
となり、廃業か閉鎖の選択。
充電スタンドの閉鎖の図式か?
 知らんけど!

まずは、東京都を中心に1,000箇所の画像投稿できる人が、喜びますね!
 ガンガッテネッ!!

mikio_0128

2023/9/28 13:53

1000箇所も今後日本でしか使われる見込のないCHAdeMO方式の充電器を莫大な補助金で設置しようというのですから恐ろしい限りです。

WeCharge(ユビ電)やDMM EV CHARGEがNACS(テスラ方式)の急速充電への対応を発表したものの、テラチャージからは公式発表は無いので問い合わせたところ、
CHAdeMOとNACSの違いも分からない素人ばかりで話が通じませんでした。
これ以上補助金目当てのガラパゴス充電器の設置はやめるべきだと思います。

Model_X