GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2025年2月10日
ニチコン株式会社(代表取締役会長:武田 一平、本社:京都市中京区、以下、ニチコン)は、運輸事業者が使用する複数台の商用EVをスマートに急速充電する「サイクリックマルチ充電器」を発表し、2月19日(水)~2月21日(金)東京ビッグサイトで開催される「SMART GRID EXPO 春 第17回 国際スマートグリッド展」で展示・紹介することを発表しました。
ニチコンは、2011年からEV/PHV用急速充電器を生産・販売してきました。この度、運輸事業者をターゲットとした新しいコンセプトの急速充電器「サイクリックマルチ充電器」の開発を完了しました。
世界は2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速しており、日本でも電気自動車(EV) の導入促進が進められています。その中で、バスやトラックといった商用車のEV化ついては、今後10年間で商用車における2030年目標として8トン以下で新車販売の電動車20~30%、8トン超で累積5000台の先行導入を目指し、2040年までに電動車・脱炭素燃料車100%を達成することを目標に掲げています。
運輸事業者は各拠点のEV車の台数に応じて充電器を設置する必要があり、充電設備を導入する際に必要な導入コスト、ランニングコスト、設置場所の確保などの課題を解決することを目指し、業界初※となる「サイクリックマルチ充電器」を開発しました。
※日本国内における「電動車用急速充電器でのサイクリック充電」として(2024年12月、ニチコン株式会社調べ)
商用車の基礎充電において、電池容量の大きな車両に毎日充電するためには充電能力、複数車両の充電、電気料金、設置スペース、充電管理など様々な点で課題が発生します。商用EVを導入する際にサイクリックマルチ充電器を選択することで、これら多くの課題を解決することができます。
サイクリック充電は複数台のEVに輪番(サイクリック)で充電する充電方式です。今回の新製品では1口最大90kWで最大6台のEVに繰り返し充電を行います。サイクリック充電により充電可能な最大出力で充電することができるため充電器の能力を最大限に活かし効率よく充電することができます。
従来の充電器で複数のEVを同時に充電する場合、各充電器の合計出力に応じた大容量の受電設備が必要となり、またピーク電力が増大し電気基本料金の上昇に繋がります。新製品は複数のEVに充電する場合においても最大充電電力は一定のため受電設備投資、電気基本料金を抑制することができます。
セパレート構造(電源盤、スイッチャーボックス、ディスペンサ)により自由な設置レイアウトが可能です。
スリムで省スペースなディスペンサにより駐車スペースを有効に活用することができ、充電器設置による車室の減少を防ぐことができます。騒音源となる電源盤を隣接する住宅地から離れた場所に設置し防音対策が可能となるため周辺施設への騒音問題を回避することができます。
ディスペンサは壁掛け、ロースタンド、トールスタンドの3タイプで、トールスタンドにはケーブルマネジメント機能を搭載し、容易な充電ケーブルの取り回しが可能です。
各車両の充電をCMC用サーバで制御し複数のEVを効率よく充電することができます。
車両と紐づけたカード認証により車両毎の充電管理を容易に行うことができます。
パソコンやスマートホンを利用し事務所等の充電器から離れた場所で充電状態の確認や設定変更等が可能です。
発売開始予定:2025年7月
ニチコンはEV・PHV用急速充電器の他に、V2Hシステム「EVパワー・ステーションⓇ」、家庭用蓄電システム・トライブリッド蓄電システム®、公共・産業用蓄電システムなど、法人向け、個人向けともに最適な電気活用を提案する豊富な製品をラインアップしています。電気の地産地消、家産家消を目指した分散型電源ネットワークでスマートなシティー・社会の実現に向け、これからも価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献していくとしています。
コメントをするにはログインまたはユーザー登録が必要です