2025年5月16日(金) 10時
株式会社東光高岳(以下、東光高岳)と株式会社e-Mobility Power(以下、e-Mobility Power)は5月15日、共同開発中の最大出力350kW/口,総出力400 kW(最大電流400A×最大電圧1,000V)のEV向け次世代超急速充電器※1「SERA-400」が完成し、東光高岳蓮田事業所において、新製品発表会を開催したことを発表しました。
一口最大出力350kW(総出力400 kW)の急速充電器は、CHAdeMO規格では世界初※2であるとともに、躯体の設計・開発にはインダストリアルデザイナーである山中俊治氏とチームVTOLが参画し、存在感ある未来的な外形とユーザーの使いやすさを両立させたスタイリッシュなデザインとなっています。
また、住友電気工業株式会社が新たに開発した新型充電コネクタと充電ケーブルを採用し、軽量化と細径化を図ることで、操作性を飛躍的に向上させています。
東光高岳とe-Mobility Powerは、今後もあらゆる車種のEVユーザーに最高の充電体験をお届けすることを目指していくとしています。
※1: 2024年5月23日 「~あらゆる車種のEV・PHEVユーザーに最高の充電体験をお届けするために~最大出力350kW/口 次世代超急速充電器の共同開発について」
https://www.tktk.co.jp/news/entry/000446.html※2: 2025年3月31日 「世界初!最大出力350kW/口、最大電圧1,000V次世代超急速充電器がCHAdeMO 2.0.2認証を取得」
https://www.tktk.co.jp/news/entry/000509.html■ 最大電圧:1,000V
■ 総出力:400kW(2口)
■ 最大出力:1台充電時:350kW/口、2台同時充電時:200kW/口
■ CHAdeMO規格:CHAdeMO2.0.2
■ 通信プロトコル:OCPP2.0
■ 充電コネクタケーブル:住友電気工業株式会社が新たに開発する軽量化・細径化した充電コネクタケーブルを採用
【新型充電コネクタの特長】
定格電圧 1,000V
電流 短時間350~400A(通電時間による)連続200A
サイズ W300mm×H190mm
概算重量 1.0kg
通電表示 LED点灯視認性を向上
【新型充電ケーブルの特長】
定格電圧 1,000V
概算外径 現状比約10%細径化(34.4㎜)
概算重量 現状比約20%軽量化(2.16kg/ⅿ)
■ 提案先
・充電サービス事業者
・自動車メーカー、自動車ディーラー
・バス会社、タクシー会社、物流会社
・商業施設、自治体、事業所
・船舶業界、港湾関係者 など
■ 開発スケジュール
2025年3月 CHAdeMO認証取得
2025年5月 新製品完成記者発表会
2025年秋 納品開始予定
今回開発した次世代超急速充電器「SERA-400」が、東光高岳の急速充電器「SERAシリーズ」のフラッグシップ的存在として、より快適で持続可能なモビリティ社会の実現に大きく貢献することを確信しています。
この次世代超急速充電器は、お客さまの声をもとに「いつでも、どこでも、誰もが、より早く簡単に充電できる」「どこにあるか視認しやすく、見つけやすい」充電器を目指したもので、ユーザビリティの向上を実現した本充電器の設置により、EV普及に更なる弾みをつけてまいりたい。
電動車両の充電インフラ整備課題解決のため、充電速度の向上と軽量化による操作性の向上を実現した急速充電用コネクタ付きケーブルを製品化いたしました。これからも、多くのユーザーに愛用され、利便性の向上や電動車両の普及促進に貢献するため、優れた品質の製品を提供してまいります。
近年は街の色々なところで見かけるようになってきた急速充電器ですが、実際に使ってみると高出力の充電ケーブルの重さは気になるところです。本機は、誰もが楽に使えることと、美しい景観を両立させることを目指してデザインされました。私とVTOLの仲間たちにとっては2020年のニチコン製に続く2つ目の急速充電器のデザインになります。これらの製品が快適なEV社会の実現に一役かってくれることを願っています。
・CHAdeMO規格一口最大350kW出力(世界初)
・10分で、航続距離約400km相当の充電が可能(※1)
・車両性能の進化を見据えた次世代対応の充電スペック
・EV充電器に係る保安要件の解釈の明確化(※2)の動きを見据えた1,000V仕様とすることで、高電圧バッテリー搭載車両および電動船舶への超急速充電の実現
・現行製品比で約30%軽量化した新型充電コネクタの採用
・現行製品比で約10%細く、約20%軽量化した新型充電ケーブルの採用
・新型のケーブルマネジメントシステムの採用により、充電コネクタケーブルを片手で楽に操作可能。また、ケーブルが地面に接することなく、高い収納性を実現
・プラグ&チャージを視野に入れたセンサーの搭載
・高輝度で視認性が良く、ユーザーが欲しい情報や事業者からの重要告知をタイムリーに表示できる大型液晶画面
・時間課金(分課金)と従量課金(kWh課金)の併用に対応
・充電終了後の放置車両対策(ペナルティ課金)に対応
・再エネの有効活用を促進するダイナミックプライシング(日・時間帯別料金)の導入も視野
・インダストリアルデザイナーを起用し、充電器のユーザビリティを追求
・すべてのユーザーにとって使いやすいユニバーサルデザイン
・視認性が高く、遠くからでも充電ステーションの存在が一目で把握できる未来的な外形とライティング
・ガソリン車ユーザーにも「ここにEV充電設備がある」と認知される存在感
※1 車両が高電圧での急速充電に対応している場合の理論値。実際の充電電力量は、車載電池の残容量や温度、外気温等の条件により変動します。高電圧での急速充電に対応した車両が350kW出力で10分充電した場合、最大で58.3kWh充電することができ、車両電費が7km/kWhの場合、約400kmの走行が可能となります。
※2 従来、電気主任技術者が不要な一般用電気工作物における直流電路の対地電圧の上限は、450V以下と規定されていました。このたび、経済産業省の「EV充電器に係る保安要件の解釈の明確化」の動きにより、ユーザーでも操作可能な自家用電気工作物における直流電路の対地電圧の上限が、1,500V以下と明確化されました。
7 件
2025年5月23日(金) 10時
「ケーブルが地面に接することなく」というのも特徴になっていることに感動。悪天候の時のあの気持ち、それそれ!と思ってしまいました。あとは軽量化もうれしい。実機を体感してみたいな。
2025年5月20日(火) 14時
高出力の充電器は歓迎します。増えるのは良い事です。期待!!
今後、従量課金がメインになると思うので
不公平感は無くなると思う。併用ってどんなことかな?
2025年5月16日(金) 22時
高速道路のSAなど高出力化も進んできていますね。
10年前では20kW〜50kW程度でしたが、
350kWですと50kWの7倍ということで対応する大容量駆動用バッテリー搭載のBEVには朗報ですね。
その一方で私のように50kWまで対応という車両のユーザーさんもいますので、なんでもかんでも高出力(90kW超)にすればいいかというとそうでもないような気がします(必要なところに高出力機を設置するなど)。
商品の改良により、使いやすいものになると有り難いのですが、横の連携(他メーカー製充電器と共通の操作系)なども進むとさらに良くなると思います。
ブーストモードについては、画面表示等で利用者に伝える仕組みがあってもいいかと思います。
実機を早く見てみたいですが、どこかで展示されてたら行ってみたいですね(充電を試せたらもっといいなぁ)。
2025年5月16日(金) 12時
デザイナーさんたちが頑張って作り上げたものだと思いますが、虫の顔みたいで自分はあまり好感持てませんでした。まあ個人の好みなのでどうでもいい話ですが。
大事なのはやっとeMPネットワークに1000V対応の充電器が設置されるということですよね。しかし、片側使用時のみ350kWブースト15分という仕様ですけど、なぜ2口にこだわるのでしょうか。最初から単口の200kWでいいような気がしますけど。ちょっと謎。なぜ設計など複雑にして、充電器共有させたいのか本当に謎。シンプルに使えるようにしてほしい。
「この虫の顔見たいな充電器は片方単独使用時にのみ350kWで15分経ったら200kWになるけど、途中でもう片方使われたら出力が〜」みたいな難解で複雑なスペックやめた方がいいですよ。まったく利用者目線で作られていないんだと思います。
もう一つの懸念は「時間課金と従量課金の併用にも対応」という点。ますます料金計算が複雑になってわけわからなくなりそう。
2025年5月16日(金) 12時
インフラが進化してくれるのはとてもありがたいです。
このニュースの中に、ガンとケーブルの軽量化の記載があったのに注目しました。
既存の150KW機のケーブルは重く、男の私でも両手で操作。妻は全く触ろうともしない重量です。
これが軽くなって充電性能も上がるとなると、否が応でも期待してしまいます。
2025年5月16日(金) 11時
バスやトラックは大出力が求められるのでしょうが…。
急速充電器の能力って、どこまで必要なんでしょう?
ごくごく普通のファミリーカー的EV(バッテリ60kwh弱)ですが、前夜に充電しておらず残量30%くらいで高速往復400kmちょっとのお出かけが月に1回以上ありますが、SA2回(1回15分のトイレ休憩充電)と目的地周辺でのご用事を済ませながらの20分程度の充電か、目的地での普通充電(6kwh)でいつも間に合っています。
(急速充電器は90kw以上ですが。)
普通に生活(仕事もフルタイムでしています)し、月間走行距離1,300km程度(通勤往復10km未満22日)ですが、買い換える時はバッテリ容量40〜50kwh(充電能力80〜90kw)にスケールダウンしても良いかな、とも思っています。軽量になれば電費も良くなるでしょうから。
こんな生活であれば急速充電器は90kwで十分かなと。
これは、月に2,000km以上走る人、大型(2トン以上)EVには合わないでしょうけど。