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2013年12月17日

【EVビジネス】日本のEVがスペインで大活躍!

日本の電気自動車が海外に輸出され、海外のエネルギー問題の解決に貢献していることをご存知でしょうか?まさに日本の高い技術力が世界に発信されているのです。今回は一例として、スペイン南部のマラガ市(アンダルシア州)での取り組みを紹介します。


スペインは、他のEU諸国と比較してCO2の排出に占める交通分野の比率が約38%と多い一方、発電量の約34%を太陽光発電などの再生可能エネルギーに頼っており、電源が天候に左右されやすいという特徴があります。また、マラガ市はスペイン有数のリゾート地として毎年300万人以上の観光客を集めながら、公共交通機関が未整備であるため、自動車の依存度が高くなっています。


そこで、不安定な再生可能エネルギーを最大限に活用し交通分野のCO2削減を達成しようと電気自動車を使用するプロジェクトが行われています。また、電気自動車を導入するだけでなく、日本企業が中心となり、充電設備やEV管理センター、電力マネジメントを含めたインフラを構築し、電気自動車を中心としたスマートコミュニティのモデルを作りました。




この取り組みは2013年4月25日にNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)と、スペインの政府系機関である産業技術開発センター(CDTI)が共同で実施する「ジャパン・スペイン・イノベーションプログラム(JSIP)」の一環として実施され、日本からは、三菱重工業、三菱商事、日立製作所が、スペイン側からは大手電力会社のエンデサ、通信最大手のテレフォニカ、コンサルティング会社のアイエサ等が参加しています。


このプログラムの目的は、200台の電気自動車(EV)と、日本が国際的な標準規格を目指すEVの急速充電規格「CHAdeMO(チャデモ)方式」の急速充電器を含む充電インフラを用いて、EVの大量導入・普及時を想定した先進的なスマートコミュニティ技術を実証し、日本が有する最先端のスマート技術を用いた解決策を他地域に展開させることになっています。


マラガ市の人口は57万人。ここに200台のEVが走り、9ヵ所の急速充電設備が設置され、それぞれと3Gネットワークで連携するEVセンターにEVの動態情報や充電器の運用状況が集約されます。

ユーザーはスマートフォンから事前に空いている充電ポイントを予約したり、オフピークの安い充電料金を把握したり、充電場所や目的地周辺の地域情報を得たりすることができます。


これはなかなか便利な機能であり、また、充電待ちの心配もなくなりますね!


また、1度に大量の充電器が稼働してグリッドに負荷がかからないよう、需要予測に基づき充電器に設置した蓄電池にあらかじめ充電を行ったり、充電料金を時間帯別にダイナミックに設定するといったことも可能とするそうです。




日本にとっては、このようなプロジェクトを行う事で、インフラ、IT技術を含む電気自動車の成功事例を作ることができ、今後、他の地域への技術の輸出に繋がることを期待しています。


このように日本の最先端の技術力が海外で展開されることで、地球温暖化やエネルギー需給の問題に対応しつつ、同時に日本経済が成長するのは素晴らしい事ですね!今後も、日本の技術の世界への展開を注視して行きたいと思います。


●参照WEBサイト

-NEDOホームページ

-三菱商事ホームページ

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