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2014年1月7日
2013年12月、EVのレンジエクステンダー機能としてロータリーエンジンを搭載したマツダデミオEV試作車が公開されました。
レンジエクステンダーEVとは、バッテリ以外に動力源(ガソリンエンジン等)を搭載し、バッテリ残量が低下した場合、エンジン等を用いて充電可能な電気自動車です。これまで、BMW、GMが市販車を、SUZUKIが試作車を発表してきました。
レンジエクステンダーEVとプラグインハイブリッド(PHV/PHEV)の違いは、バッテリとエンジンの大きさの比率と、バッテリのみで航続可能な距離にあります。すなわち、レンジエクステンダーEVは、基本的にEVとして利用する自動車で、エンジンは緊急用です。一方、PHV/PHEVは、日常的にエンジンを利用し、一部EV走行を行う自動車と言えます。なお、三菱自動車のアウトランダーPHEVは、レンジエクステンダーEVとPHV/PHEVとの切替が可能であり、ある意味、中間的な自動車と言えますね。
ところで、今回マツダが開発している「マツダ RE レンジエクステンダー」は、官公庁および法人向けにリース販売されている「デミオEV」をベースに開発されました。ロータリーエンジンは、330ccと小型で、9Lのガソリンタンクが搭載されています。
(出典:impress Car Watchウェブサイト)
デミオEVはバッテリのみでの航続距離はおよそJC08モードで200kmですが、このロータリーエンジンによりおよそ180kmの追加航続が可能になります。マツダの調査においても、日常自動車を利用する人のほとんどが、1日100km以下しか運転しないとのことですが、このレンジエクステンダー機能がユーザーに安心を提供するものとなりそうです。
更に、ロータリーエンジンは往復運動を伴わない事から、レシプロエンジンに比べて振動が少なく、小型なため、EVのレンジエクステンダー機能に適合していると考えられます。日本で唯一、ロータリーエンジン技術を培い、育ててきたマツダならではのEVですね。
EV普及のためには、レンジエクステンダー機能は有効な手段と思われます。今後の各社の動向にも注目です。
参考ウェブサイト
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