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2014年2月17日

【水素インフラ】日本の現在の水素ステーション

水素ステーションの最新情報はこちらのサイト(水素ステーション情報サイト hydrogen.st)でご確認いただけます。



東京モーターショーにて、トヨタが燃料電池自動車(FCV)を発表し、FCVが注目を集めています。インフラ側においても、2015年のFCV販売に向け、様々な取り組みが行われておりますので、ご紹介致します。


○関連コラム

GoGoEVコラム:【水素インフラ】日本の建設予定の水素ステーション(2014年2月18日付け)

今から3年前の2011年1月13日、トヨタ、ホンダ、日産の自動車会社3社と、エネルギー事業者10社(JX日鉱日石エネルギー、出光興産、岩谷産業、大阪ガス、コスモ石油、西部ガス、昭和シェル石油、大陽日酸、東京ガス、東邦ガス)は、2015年に水素ステーション100カ所を整備するとの声明を発表しました。


その共同声明に基づき、現在、徐々に水素ステーションの整備が進んでおります。現在水素ステーションは全国で17カ所、4大都市圏を中心に建設されています。普及初期においては、大都市圏を中心にFCVを普及させることで、水素ステーションの数を最小限に抑える狙いがあるようです。


○水素ステーション位置


(出典:HySUT)


また、海老名中央水素ステーションと神の倉水素ステーションは、ガソリンスタンドと併設されているマルチステーションです。これまで、水素ステーションとガソリンスタンドを併設する事は、規制の対象となっていました。しかし、FCVの本格普及に向け、規制緩和が進み、ガソリンスタンド併設型の水素ステーションを建設することが可能になりました。


この水素ステーションの特徴としては、「低コスト化」、「省スペース化」が進むことが挙げられます。現在の水素ステーションの建設費は、3〜5億円とも言われていますが、規制緩和が進み、ガソリンスタンドの土地が有効利用できると、今後、建設費を抑える事ができるようになると期待されます。


○ガソリンスタンド併設型の水素ステーション


(出典:HySUT)


海老名中央水素ステーションは水素を専用のトレーラーで輸送し、ステーションで蓄圧器(ボンベ)に貯蔵するオフサイト方式を採用しました。この方式は、ガソリンのサプライチェーンと同様に、製油所などで大量・効率的に製造した水素を輸送する供給体制を想定したものであり、FCV普及期における水素の大量供給に適していると考えられています。


○海老名中央水素ステーション


(出典:JX日航日石エネルギー・ホームページ)


一方、神の倉水素ステーションは、ステーション内で水素製造装置によりLPガスから水素を製造し、蓄圧器(ボンベ)に貯蔵するオンサイト方式を採用しています。オンサイト方式は、既存の燃料を使えるため貯蔵が容易ですが、、システムの立ち上げに時間がかかるのが特徴です。FCV普及期において、遠隔地の水素ステーション、すなわち、水素を輸送すると高コストになってしまう場所に位置する水素ステーションへの適用が考えられます。


○神の倉水素ステーション


(出典:JX日航日石エネルギー・ホームページ)


以上のように、FCV普及に向け、水素運用方法のノウハウを蓄積するために、様々な種類の水素ステーションが建設されています。


2015年まで、残すところあと1年。FCV普及のために、インフラ側はどれだけの準備をするのか、今後の動向が楽しみです。


なお、明日は、「建設予定の水素ステーション」を取り上げたいと思います。


○参考

-HySUT・水素ステーション

-JX日航日石エネルギー・ニュースリリース2013年4月19日

-JX日航日石エネルギー・ニュースリリース2013年5月27日

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