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2014年11月19日
今月14日、日立製作所(以下、日立)が画期的な電池技術の発表を行いました。それは、EVの航続距離を従来の2倍に増やす高エネルギー密度型リチウムイオン電池を開発したという内容です。航続距離に課題があるEVにとって、その将来性が広がる内容です。
今回開発された電池の性能は、EVに実際に使用される電池容量で以下に示す通りです。
・エネルギー密度(電池1kgあたりに貯えられる電力量Wh):355Wh/kg
・出力密度(電池1kgあたりの出力W): 1600W/kg
このように書いても、何が何だかわかりませんが、仮にバッテリー重量を150kg、電費(1km走行するのに必要な電力量kWh )をリーフ並みの114 Wh/kmとして、航続距離を概算すると、467km(=355 (Wh⁄kg)×150 (kg)÷114 (Wh⁄km))
すなわち、この電池を日産リーフに適用すると、現状の航続距離228km(JC08モード)が約2倍となることになります。
今回の技術の特徴は、電池の電極の厚さを従来の2倍にし、電池から取り出せる電流を増やすことに成功したことです。しかし、これまで、電極を単純に厚くしただけでは、リチウムイオンの移動を妨げることになり、電流量を増やすことは出来ませんでした。それを、新たに開発した3次元電極構造可視化技術により、リチウムイオンの流れを妨げないよう電極の構造を最適化し、高出力を実現したとのことです。
▲高エネルギー密度電池技術の概要(出典:日立ウェブサイト)
また、従来のリチウムイオン電池の負極には炭素系材料が用いられていたのですが、新たに開発された電池には、シリコン系材料を導入しました。これにより、リチウムイオンの出し入れが容易になりました。
今回、日立が発表された電池は高価な材料を使用していません。今後、大量生産によりコストを削減し、近い将来400、500km走行可能なEVが普及するかもしれませんね。各社、様々な電池技術を開発していますが、今後の開発状況についても、引き続きチェックしていきたいと思います。
●参考
(コラム執筆者:snak)
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