GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2015年8月17日
「現在の充電量での走行可能距離40km、次の充電スタンドまで残り30km。」
カーナビでこのような表示が出て、またGoGoEVで検索をしてこのようなことが分かった時、本当に電欠せず充電スタンドまでたどり着けるのだろうかと不安になったような経験が、EVユーザーの皆様には少なからずあるのではないでしょうか?
本日のコラムでは、走りながら充電することができる非接触(ワイヤレス)充電について取り上げたいと思います。実際にイギリスでは、高速道路に走りながら充電することができる技術が試されようとしています。道路の下に埋め込むという概念は、米スタンフォード大学や韓国や日本などでも考えられていました。しかし、高速道路を用いた実証試験はこれまで行われておらず、世界で初めてのトライアルが行われるそうです。
これまで本コラムでも何度かワイヤレス充電について取り上げてきました。ワイヤレス充電は、プラグに繋ぐ必要がなく簡単に充電することを可能にすると共に、街の景観にも配慮できる方式と言えるのですが、今回ご紹介するワイヤレス充電は”走りながら”充電することができます。
○GoGoEV関連コラム
-【EV】ワイヤレス充電がもたらすもの(2015年7月27日付)
-【EV】非接触電力伝送システムで走行中の充電が可能に(TDK)(2014年10月15日付)
-【充電システム】7kW非接触充電装置を開発 (東芝)(2014年4月7日付)
-【EV充電器】ワイヤレスEV充電器の開発、ボルボ(2013年10月29日付)
○GoGoEV Q&A
イギリスの高速道路会社「Highways England」は、道路の下から電気自動車に電力を供給する試験を今年後半に始めることを検討しています。実証試験ではEVドライバーのストレスを減らし、よりスムーズにEVが長距離走行が可能であることを示すものであり、高速道路ならびにイギリスの主要幹線国道である「A道路」において行われる予定となっています。
同時にHighways England社は20マイル(32キロ)毎に充電器を設置する構想を持っており、今後EVが英国においても普及が加速する可能性があります。
▲走りながら充電できる高速道路(出典:Highways Englandウェブサイト)
一方で、日本でも”走りながら充電する”という技術が実証され始めています。豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)が開発した走行中の電動車両に充電するシステムは大学内の実験室に設けた全長約20mの周回コースにおいて、非接触充電により電動カートを走らせることに成功しました。
電動カートには蓄電池は搭載しておらず、床からの電力のみで走っています。参考動画を共有します。
このように、日本でも非接触(ワイヤレス)充電によってEVがより使いやすくなることを期待したいと思います。
今後、EVの世界では電池の高性能化とインフラの充実に加えて、このような技術革新が進めばより普及が加速しEV業界は盛り上がるでしょう。また、高速道路に走行中充電が設置されれば、有料道路としての利用価値が高まり、航続距離を伸ばすためのバッテリー増も回避できると思われます。つまり、EVの電費向上も期待できます。
今後の更なる技術進展が楽しみですね!
●参考ウェブサイト:
-UK to trial in-road wireless charging tech for electric vehicles
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