GoGoEVからのお知らせや、アンケートの結果、充電スタンド関連企業のプレスリリースを掲載しています。
2015年8月24日
今月6日、セブン&アイ・ホールディングスはグループの百貨店やショッピングセンター45店舗(イトーヨーカドー、Ario、そごう、西武)に合計3,380台の電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)用充電器を設置すると発表しました。
今回のセブン&アイ・ホールディングスの方針はこれまでのEV、PHEV向け充電設備設置の方針と少し異なっており、それが今後もたらす影響について考えてみたいと思います。
まず驚くのは1店舗当たりの充電器数です。過去5年程度で整備が進んできた充電スタンドにおいて設置されてきた充電器の数は、普通充電器であっても最大5台程度でした。一部の充電スタンドにおいては数十台の充電スタンドが設置されていましたが、日本で数カ所程度でした。
○数十台の充電スタンドが設置されている充電スタンド(例)
▲多量に設置された充電スタンド例
しかし、今回のセブン&アイ・ホールディングスの決定により、一気に数十ヶ所の充電スタンドにおいて1店舗当たり数十台の充電器が駐車場に並ぶことになります。単純平均を行うと1店舗あたり75台となり、仮に800台収容の駐車場を保有していたとすると、10%弱の車室に充電器が設置されていることになります。
セブン&アイ・ホールディングスのライバル企業でありながら充電スタンド整備で一歩先行してきたイオンは昨年、全国490箇所に1,150基のEV充電ステーション網を設置すると発表しておりましたが、その設置方針が大きく異なることがわかります。とりわけイオンの場合、急速充電器と普通充電器を混在させ設置する場合が多いですが、セブン&アイ・ホールディングスの場合には普通充電器が主となりそうです。
GoGoEVの口コミを見た場合、『非EV車による駐車スペースの占有』や『充電後のEV放置』などに対して不満が多くありましたが、充電スタンドを大量に設置した場合、このような課題も緩和される事が予想されます。
また、GoGoEVコラムにおいて、より多くの充電器を設置すれば充電待ちが解消する事を計算してみましたが、まさに今回の事例によってどの程度の充電スタンド混雑が緩和されるかも気になるところです。
○GoGoEV関連コラム(2015年4月28日付)
このように大量の充電器を1ヶ所の駐車場に設置する事で、充電器が設置された駐車スペースを『EV専用』とする必要が少なくなり、お店側にとっても駐車スペースを遊ばせてしまうリスクを減らすことができるでしょう。また、EV利用者もマナーの悪い人に対するイライラや、早く買い物を終わらせなきゃというプレッシャーから解放されるのではないでしょうか。
なおNECは『三井のリパーク』などと共同で充電器の大量導入を行うと発表しており、今後、数多くの充電器が設置されたスタンドがどのように発展していくか引き続きウォッチして行きたいと思います。
いたるところに充電器が溢れるほど存在するような未来も遠くはないかも知れませんね。
●参考ウェブサイト
-セブン&アイ・ホールディングスとNEC、国内最大規模3,380台のEV・PHV用充電インフラを導入(NECプレスリリース2015年8月6日)
-三井不動産リアルティとNEC、「三井のリパーク」駐車場にEV・PHV用充電インフラを設置(NECプレスリリース2015年8月17日)
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