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2018年9月17日
昨年2017年頃より、世界各国のトラックメーカーが相次いでEVトラックに関するプレスリリースを行っています。米国テスラは「semi」を発表し実証試験を進めており、また、三菱ふそうトラック・バスは、親会社のダイムラーと連携し、「eCanter」の発売にこぎつけました。親会社のダイムラーも2021年を目途に数車種のEVトラックの発売を予定しているようです。
これらの動きに加え、トラック分野の世界的メーカーVolvoトラック社が今年に入り、相次いでEVトラックの発売をアナウンスし始めました。これまで、VolvoトラックからEVトラックの取り組みはほとんど聞かれなかったことを考えると、欧州の急速なEVシフトが影響しているのではないかと想像します。本日のコラムは、急速にEV化に取り組み始めているVolvoトラック社について見ていきたいと思います。
Volvoトラック社は今年4月、同社初のEVトラックを発表します。同社の小型トラックシリーズ『FLシリーズ』の電気自動車版で、車両総重量は16トンで、最大出力185kWのモーターによって最大425N・mのトルクが生み出されます。
また、100~300kWhのバッテリーにより最大300kmの走行が可能となっており、充電は急速充電(CCS2)の場合、最大150kWの出力で1~2時間、普通充電(AC)は最大22kWの出力によって10時間で満充電できるとのことです。
▲FL Electric(出典:Volvo Trucksウェブサイト)
また、今年4月より、運送会社のTGM社と、ごみ収集およびリサイクルを手掛けるRENOVA社がFL Electricを各1台ずつ用い実証試験を行っており、今後、2019年の発売を予定しているとのことです。
▲FL Electricビデオ(出典:Youtube)
FLシリーズに続き5月には同社の中型トラックシリーズ『FEシリーズ』の電気自動車版の仕様が公開されました。車両総重量は27トンで、最大出力はFLシリーズと同じモーターが2個によって370kWとなり、トルクは850N・mとなっています。また、バッテリーは200~300kWhが搭載され、最大200kmの航続距離を確保する見通しのようです。
充電システムについてはFLシリーズと同様、300kWhのバッテリーの場合、150kW急速充電の場合1.5時間、22kWの普通充電で10時間で満充電になるようです。
▲FE Electric(出典:Volvo Trucksウェブサイト)
最後にご紹介するのは、今月、Volvoトラック社が公開した、自動運転EVトラック『VERA』です。これは、港湾や大規模工場、大規模配送センターなど、定期的かつ反復的な輸送業務が必要とされる場所を想定して開発が進められているEVトラックです。それらの場所では、コントロールセンターよりエリア全体のロジスティクスがコントロールされ、24時間、VERAが動き続けるよう考えられています。
▲VERA(出典:Volvo Trucksウェブサイト)
既に試作車が作られ試験が行われているようですが、同社の自動運転ソリューション担当副社長であるMikael Karlsson氏によると、安全面において開発ステップを踏む必要があるとのことです。
▲VERA(出典:Youtube)
以上、本日のコラムでは、電気自動車化に活発に取り組んでいるトラックメーカーの雄、Volvoトラック社のEVトラックの取り組みについて取り上げました。今後、Volvoトラック社に続いて、他社も開発を加速することも期待したいですね。
●参考ウェブサイト:
2024年11月18日 【結果報告】環境問題への対策のための実証実験【昼充電へのシフトによる環境貢献】New |
2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
2024年10月17日 パワーエックス 月額プラン「PowerX First」の提供開始を発表!業界最安級の従量課金制でEV充電のファーストクラスを実現 |
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