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2014年10月1日
先月18日、ホンダは岩谷産業株式会社と共同で、ホンダ独自技術である高圧水電解システムを採用したパッケージ型「スマート水素ステーション」を、さいたま市東部環境センター内に設置したと発表しました。
パッケージ型「スマート水素ステーション」とは圧縮した水を電気分解することで、高圧の水素を取り出す事ができる水素ステーションであり、水電解システム〜高圧水素タンク〜充填ノズルまでをパッケージ型に収納した点が世界初となっています。
(▲出典:Honda・ニュースリリース)
これまでの一般的な電気分解型水素ステーションでは、水を大気圧下で電気分解し、水素を製造した後、コンプレッサーで圧力を上げます。そのため、気体状態の水素を圧縮する必要があるため、エネルギーが必要です。
その一方、ホンダの独自技術である高圧水電解システムは、水を電気分解する前の予め水を圧縮し、高圧下で電気分解するため、圧縮するのは「水」になります。水(液体)は気体よりも圧縮する際のエネルギーが少なくて済むため、効率が良くなります。
同時に、コンプレッサも小型化できるため、コンテナサイズの小型パッケージ内に納めることが可能となり、あらかじめ工場で組み立てた水素ステーションをトラックで設置場所へ輸送し、設置工期約1日(基礎工事除く)での設置を実現しています。
現在の水素製造能力は1日1.5kgと、およそ3日で燃料電池自動車(FCV)1台分の水素製造能力ですが、パッケージ内には、およそ18kgの水素を貯蔵することができるため、普及初期の低需要時には適した水素ステーションと言えるかもしれません。
今年度のFCV発売開始に向けて、水素インフラにおいても新たな技術が登場してきました。電気自動車のみならず、燃料電池自動車の今後の動向も楽しみですね。
●参考ウェブサイト:
-一日で設置し、その日から水素製造することも可能。世界初のパッケージ型「スマート水素ステーション」誕生!(Honda・環境Topics)
(コラム執筆:toyasu)
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