2015年1月28日(水) 1時
今月22日、トヨタ自動車は、同社が昨年12月に発売した燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」の受注が好調であり、それに伴い生産を拡大すると発表しました。「MIRAI」は、2014年12月15日に日本で発売されたばかりですが、当初1年目の生産台数は700台を予定していました。しかし、発売1カ月の受注台数がおよそ1,500台となったことから、今後、2016年に2,000台程度、さらに2017年には3,000台程度の増産を決めたとの事です。
今年の秋には米国カルフォルニア州やドイツなどでの発売も開始する予定が発表されており、そちらでの受注も進めば、「MIRAI」は当面、納車待ちの状況になるでしょう。
まだまだ水素ステーションの整備は進んでいませんが、大都市などを中心に整備が進めば、航続距離の面で使い勝手の良く、走行中はゼロエミッションとなる自動車として富裕層や官公庁などには比較的受け入れられるかも知れません。
同社は今後、水素ステーションの整備にも協力すると発表しており、徐々にFCV&水素が用いられることもあるかも知れません。
とは言え、当面はハイブリッドカー&電気自動車(EV)の優位が揺るぐことは無いと思われます。それは、EVに関しては既に国内だけで6万台以上の自動車が走り、1万か所以上の充電スタンドが整備されているからです。
10~15年後、水素ステーションの整備が進み、FCVが徐々に使われる可能性はありますが、当面はEVがゼロエミッション車の旗手であることは間違いないでしょう。
●参考ウェブサイト: