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2016年4月29日
GoGoEVユーザーをはじめ、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)ユーザーのみなさま、こんにちは。先日4月14日に発生した熊本地震以降、EVやPHEVによる支援等のニュースやコラムを執筆してまいりましたが、一方で、本日よりゴールデンウィークの連休という方も多いのではないかと思います。
EV・PHEVでお出かけされることもあろうかと思いますので、本日のコラムでは旅行などでオススメの充電のやり方について皆様にご紹介したいと思います。
突然ですが、「充電特性」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?二次電池(リチウムイオン電池など充電できる電池)に対して使われる言葉で、充電時間と電圧や電流、充電率等との関係です。この充電特性を知っているとEV・PHEVにより効率的に充電することが可能になります。
まず、充電特性の一例として、充電時間と充電率を確認してみましょう。
この図は、一般的な二次電池のものですが、特徴は充電率のカーブが時間とともに徐々に横に寝てくる点です。つまり、時間とともに充電率の上昇度合いが小さくなっていきます。EV・PHEVに乗られていらっしゃる方は急速充電器を使う際、流れている電流が時間とともに少なくなっていくことにお気付きの場合もあろうかと思います。
ここでポイントとなるのが80%あたりから100%にするまでの時間です。図中の①の区間は充電率20%から50%までの時間、また図中②は充電率50%から80%まで充電するのに必要な時間を示しています。そして、その後ろのグラフの端までの間が80%から100%にするための時間になります。
これを見ると、①、②の区間は30%の充電率上昇、残りの部分は20%の充電率上昇をしていますが、時間は1:3:6くらいの割合になります。つまり、同じ充電率分を充電をする場合でも、自動車側の充電率が低い方がより多くの電力量が充電されることがわかります。
それでは何故、充電率が高くなると充電速度が落ちるのでしょうか。その理由は幾つかありますが、その一つが充電が化学反応であるためです。電池は、簡単に言うと、電極と電解液の二つによって構成されていますが、充電反応が進むと化学反応によって材料に戻るための液中のイオンが少なくなり、反応速度は自然と低下します。
▲電池の放電、充電の仕組み(出典:EDN Japanウェブサイト)
つまり充電率の低いときに充電したほうが効率が良いということになります。ただし、EV・PHEVのバッテリーでは寿命をより長くするために充電の電力量をコントロールし、充電率が低いときでもあまり反応が速くなりすぎないようにもしていると思われます。また、自動車メーカーによっても若干の違いはあろうかと思います。
それでもなお、充電率が低いときのほうが有利であることは間違いなく、急速充電器を使う際などはその性質を上手く使ってあげても良いかもしれません。
また、日本充電サービス(NCS)などが運営する充電器では、課金が充電量ではなく充電時間で設定されている場合が多く、このような充電器ではできるだけ充電量を”カラ”に近づけてから充電をしたほうがお得と言えるでしょう。
さらに、EVでの遠出などをする場合は、1か所の充電スポットで満タン近くまで充電するより、飛び石的に休息しながら複数に分けて充電したほうが時間の節約になると言えるかもしれません。折角の旅行ですので、色々な充電スポットを巡ることも楽しみにしてもらっても良いかもしれませんね。
是非、バッテリーの特性を理解した上で、EV・PHEVの上手な使い方をこれからも探っていきたいですね。
●参考ウェブサイト:
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2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
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