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2017年2月13日
2017年はテスラにとって飛躍の年となるのでしょうか。同社は2014年6月、米国ネバダ州スパークス郊外に蓄電容量ベースで年間35GWh(ギガワットアワー)の生産が可能な電池製造工場の建設に着手しました。その後、Panasonicと戦略的協力関係を構築、2016年7月にはオープニング式典を実施するに至っています。
そして、昨年末からは検証用電池セルの生産が開始され、今後、本格始動に向けて生産が行われる予定です。
▲ギガファクトリー完成予想図(出典:テスラウェブサイト)
これまでのModel SならびにModel Xでは、テスラはパナソニック社製「18650セル」というタイプの電池が採用され、それらは日本国内のパナソニックの工場で生産、米国の組み立て工場に輸出されていました。それに対し、Model 3用にはテスラとパナソニックが新たに共同開発した「2170セル」が採用され、ギガファクトリーではこの電池が生産されることになります。さらに、単一工場での生産量を大きくすることで、スケールメリットによる低コスト化が狙われています。
○GoGoEV関連コラム:
-【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その1)(2015年2月27日付)
-【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その2)(2015年3月3日付)
-【EV/PHEV】車載用蓄電池メーカまとめ(その3)(2015年3月6日付)
-【EV/PHEV】世界のEV・PHEV向けバッテリーメーカートップ10(2015年6月12日付)
-【EV】パナソニック・テスラモーターズ共同で電池工場の建設へ(2014年3月20日付)
ところで、ギガファクトリーはどのような工場になっているのでしょうか。それを紹介したYoutubeビデオ(4分02秒)がありますので、まずはこちらをご覧ください。
ここでは、建設中のギガファクトリーや内部のイメージに加え、50秒からは2016年7月26日に行われたギガファクトリーの記者発表会の様子も一部見ることができます。ここで注目したいのが、記者発表に現れたこの3人です。まさにこの3人がギガファクトリーのキーパーソンと言えそうです。
▲ギガファクトリーオープニングに際しての記者会見(出典:Youtubeビデオ)
この3人、左から、テスラCEOのイーロンマスク氏、テスラCTOのJBストローベル氏、そしてPanasonic顧問(元副社長)の山田喜彦氏になります。イーロンマスクは言わずとも知られていますが、テスラの技術責任者であるJBストローベルと、事業を共同で実施するPanasonicのトップも訪れたことは、まさにギガファクトリーがテスラとパナソニックの共同で行われていることを強く印象付けることになりました。
とりわけ、JBストローベル氏はスタンフォード大学を1998年に卒業、2000年に修士課程を修了後、2003年に現在のテスラ社を創業しました。その後、イーロンマスクは2004年にテスラに投資を行ってから取締役に名を連ねることになります。また、JBストローベル氏は2008年にはマサチューセッツ工科大学が出版するMIT Technology Reviewが選ぶTR35(35歳以下の世界トップイノベーター35人)に選出されるなど、技術によって世界を変える人と目されるようになります。
一方で、Panasonic社とは、テスラ社最初の電気自動車であるロードスター向け電池の供給からスタートし、2010年には電気自動車用バッテリ開発を始めるなど、徐々に関係が強くなっていきました。それに呼応するように、JBストローベル氏も度々日本に訪れています。
さて、ギガファクトリーについては、Youtubeビデオの中で山田喜彦氏が述べている通り、当初、このような設備を作る事はばかげていると考えられていました。というのも、世界中の電池生産設備による電池生産量を合わせた量より多くの生産量を、このギガファクトリー一つで作ることになるからです。しかしこれを本当に行うのがイーロンマスクであり、電気自動車のコストを下げ、普及させるためにあらゆる手法を用いて取り組もうとしていることが伝わってきます。
なお、テスラロードスターの購入者でもあるレオナルド・ディカプリオがギガファクトリーを訪れる動画もナショナルジオグラフィックにより公開されていますので、ご紹介します。
ギガファクトリーが本格稼働後、電気自動車向け電池価格が下がってくるか、また、EVの本格普及が始まるかとても興味深いところです。今後のテスラ社およびPanasonic社の動向も要チェックです!
●参考ウェブサイト:
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2024年11月5日 環境問題への対策のための実証実験が終了しました【ご協力への感謝と参加特典のご案内】 |
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