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2017年2月6日
車での旅行の際、休みながら移動できるフェリーを選ばれる方もいらっしゃると思います。特に電気自動車(EV)は、航続距離の制限から長距離移動においてフェリーがその有力な選択肢になり得ます。フェリー会社もそのような需要を見越し、新船を導入する際、車両甲板に充電スタンドを設置する動きがあります。
本日のコラムでは、日本国内のフェリーのうち、EV・PHEV向け充電サービスを行っている航路ならびに会社をご紹介します。
○GoGoEV関連コラム:
-【EV】宇和島運輸の新造船「あかつき丸」に電気自動車の充電設備(2014年6月17日掲載)
-【EV充電スタンド】名門大洋フェリー(大阪南港~新門司)にEV用充電スタンドが設置(2014年6月30日掲載)
-【EV】阪九フェリーに電気自動車充電設備(2014年4月2日掲載)
■目次
1. シルバーフェリーシルバーフェリーは北海道の苫小牧~青森県の八戸を結ぶフェリーで、1日4往復運航されています。このうち、八戸を22時に出向し、苫小牧に翌6時に到着、また、苫小牧を朝の9時半、八戸に18時に到着する「シルバーエイト」の船内には、EV・PHEV向け充電設備が装備されています。
200Vの平刃型コンセントがつけられており、ケーブルはご自身のものを使用する必要がありますが、当面無料で利用できるとの事です。利用方法は予約時に充電スタンド利用の申し出が必要です。
ただし、年末年始、お盆休み、GWについては繁忙のためサービスを休止するとのことで、その点はご注意ください。
同船は北海道・本州間フェリーで唯一の充電サービスを提供しており、EV・PHEVでの移動においてシルバーエイトの利用は検討に値するかも知れません。
▲シルバーエイト(出典:シルバーフェリーウェブサイト)
関西と九州間には複数のフェリー会社が就航しています。そのうち、大阪南港と北九州新門司とを結ぶのが名門大洋フェリーです。同社はフェリーおおさかⅡ、フェリーきょうとⅡ、フェリーふくおかⅡ、フェリーきたきゅうしゅうⅡの4隻を運航していますが、EV・PHEV向け充電サービスはこれらの全ての船において行われています。
充電料金は通常1.080円ですが、2017年3月末までは無料のキャンペーンが行われており、また、名門大洋フェリーのポイントは200Vケーブル付き充電器が設置されていることです。利用方法は乗船予約後、充電予約を別途行い、出航1時間半前に指定の場所へ到着する必要があります。1日2便の利便性があるので比較的時間の融通もききます。
近畿より東にお住いの方が九州にご旅行される際、往復のいずれか片道だけでもフェリーを使われ、その合間に充電するのも良いかも知れません。
▲名門大洋フェリーEV充電満タンサービス(出典:名門大洋フェリーウェブサイト)
名門大洋フェリーと同様、関西・九州間に就航するのが阪九フェリーです。同社は、神戸と北九州新門司を1日1往復、大阪泉大津と北九州新門司を1日1往復、計2往復の就航があります。このうち、泉大津航路に2015年より就航した新造船「いずみ」と「ひびき」に充電スタンドが設置されています。
利用方法は予約時に別途充電器利用の申し込みが必要で、充電ケーブルも用意する必要があります。
阪九フェリーの「いずみ」「ひびき」ともに新しい船であることは魅力であり、最新鋭の船で船旅を満喫するという目的でも一度乗ってみたいものです。
▲いずみ(出典:阪九フェリーウェブサイト)
宇和島運輸フェリーは愛媛県の八幡浜と大分県別府ならびに臼杵とを結ぶ、四国ー九州間フェリーになります。四国と九州間には、他にも、松山と小倉を結ぶ航路や、佐多岬と佐賀関とを結ぶ航路などもあり、多数のフェリーが就航しています。
それらのうち、宇和島運輸フェリーが運航する「あかつき丸」にのみ、EV向け充電スタンドが設置されています。
2017年2月現在、あかつき丸は八幡浜ー別府航路間に1日3往復就航しているようです。利用方法については予約の際などにお問い合わせください。
▲あかつき丸(出典:宇和島運輸フェリーウェブサイト)
最後に、番外編として、フェリー・高速船のターミナルに設置されている充電スタンドをご紹介します。これらはいずれもフェリーや高速船に乗船する際、港で充電するために設置されているわけではなく、むしろ、待ち時間での充電などを想定しているようですが、急速充電などの場合、乗船までの待ち時間を有効に利用することも可能かもしれません。意外に沢山あることに驚きます。
-熊本港フェリー(株) 熊本港フェリーターミナル(第2駐車場)
-新上五島町EV・ITS実配備促進協議会 奈良尾港ターミナル
本日のコラムでは、フェリーに設置されている充電スタンドについてご紹介しました。
航路のほとんどの船に充電器が設置されている場合もあれば、まだまだ1隻のみでこれから拡充というところもありました。また、ケーブル付属のフェリーやコンセントのみの場合もあります。ただ、いずれも普通充電器でじっくりとEV・PHEVに充電できるという事には変わらず、移動中の時間を有効に使えるという点では、フェリーの充電設備はこれからも拡充して欲しいものです。
●参考ウェブサイト:
2017/2/6 21:39
他として事故や天候のリスク回避や、金曜の夜に乗り込めば土曜の朝には九州に付いているわけですから「旅行が1日前倒し」にできたりとかなり個人的にはおすすめです。特に阪九フェリーさんにはお世話になってます。
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